マカオのゲーミング粗収益が、3月最初の2週間で増加傾向にあるようで、アナリストらは比較的落ち着いた中国の旧正月以降、中国の更なる旅行規制緩和と国民の意欲回復を指摘している。
JPモルガンのDS・キム氏とデレク・チョイ氏によれば、2021年3月1日から14日までに、1日あたりのゲーミング粗収益が2億6,400万パタカ(約36億円)であり、1月〜2月間の2億6000万パタカから増加の推定37億パタカ(約505億円)に達した。
また過去1週間の1日あたりのGGRは2億7,100万パタカ(約37億円)で、3月の第1週目の2億5,700万パタカ(約35億円)と2月の最終週の2億2,000万パタカ(約30億円)よりも高い水準となった。
「これはおそらく徐々に中国の旅行意欲回復の兆しを反映しており、新型コロナ検査ルール緩和後のローカル(マカイエンサ)ゲーム需要の復活も同様である。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ケルシー・ヂゥー氏、そしてルイス・リー氏は、マスの取扱高が4%から6%まで増加した一方、VIP取扱高はウィンレートは低下したものの前月比7%から8%までの増加が想定されていたと述べた。
しかし、彼らはGGRが3月から4月までゆっくりと改善を続けるように予想するが、「NAT(核酸検査)に大きな変更なしに、IVSまたはグループビザの発行と、香港の再開、GGRと訪問客は制限されたままとなるだろう。 我々は、旅行への障壁が取り除かれ、訪問客が増えるにつれて今年の夏にはより強力なGGRの上昇が始まると予想している。」
JPモルガンは、もう少し上向きに見つつ次のように述べている。「我々はGGRが3月(1日あたり2億6000万パタカ〜2億7000万パタカ)から5月に(1日あたり3億5000万パタカ〜3億7000万パタカ)入るまで順次回復し続けることを期待しており、旅行規制以前の年末にすでによく起きていたことのように、率直に言えばこれはあり得なくない。
「私たちの見解では、回復のペースは次の大型連休(5月のゴールデンウィーク)から急激に加速し、さらにより多くの再開と旅行緩和の可能性により下半期にさらに加速するはずです。」