インペリアル・パシフィック・インターナショナル(北マリアナ諸島連邦:CNMI)およびその所有者たちは、金曜午後までに同意判決を順守することになっており、その期限を前に北マリアナ諸島地方裁判所が正式に管財人を指名し、財産管理の条件を定めた。
2021年3月10日付の裁判所命令は、インペリアル・パシフィック・インターナショナル(IPI)、親会社のIPIホールディングスおよび崔麗傑(Cui Li Jie)会長に対して、今週金曜の3月12日までに、米労働省に2019年の同意判決の残高、総額1,182,793米ドルを支払うよう命じている。また、今後の賃金支払いを保証するために、別で80万米ドルを第三者預託口座に預け入れ、そして同意判決の正式登録後に雇用された従業員に対して未払いになっている賃金を支払うよう命じている。
それを怠ると、Civille & Tang法律事務所のジョイス・タン氏に、「同命令を順守するのに必要とみなされるあらゆる行為を実行に移すための(中略)、 権能と権限が与えられる」。
その権能には、「全ての建物、付属設備、その造作と付属物、および車両や設備などの個人および事業資産を含む被告側の資産の所有権を得る」という能力が含まれる。 当該資産は、主にサイパンにあるIPIの統合型リゾート、インペリアルパシフィック・サイパンに関係していると見られる。
管財人として、タン氏には時給350米ドルと適切な事業収入税が支払われる予定で、IPIは、現在株式、所有権または支配権を持つあらゆる法人の株式、所有権または支配権を譲渡すること、個々にないしは別の方法で保有する不動産を譲渡すること、または同命令の対象となるものに対していかなる形であっても干渉することができない。
IPIのインペリアルパレス・サイパンは長年様々な問題を抱えているプロジェクトであり、過去1年は、新型コロナによるカジノ営業の停止によってその問題がさらに悪化している。同社は以降、2020年の年間ライセンス料である1,550万米ドルの減額、そして規制管理手数料の減額を求めてきたが、労働者や請負業者への支払いに関連する法的問題を絶えず抱えている。また、自社の従業員の賃金支払時期を何度も逃している。
最近では、カジノライセンスの停止、そして取り消しの可能性にまでも直面している状態だ。