米国ゲーミング協会(AGA)が発表した数字によると、米国での商業ゲーミング粗収益は2020年、およそ3,000万米ドルへ(約31億6,936万円)と前年比で31%減少した。業界にとっては2014年以降初の市場縮小であり、2013年以降で最も低いゲーミング粗収益となった。
AGAの統計は、全国の事業者が新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けたことで、商業カジノが2020年に通常の営業日の27%を失ったことを示している。合計営業日は124,882日、休業がなければ170,484日になっていたと予想されている。
AGAのビル・ミラー社長兼CEOは、「新型コロナが、カジノゲーミングの成功に頼っている全国の当社ビジネス、従業員そしてコミュニティに壊滅的な打撃を与えた。責任ある形での再開努力を率い、従業員を支え、そしてコミュニティに手を差し伸べることによって、我々はこれまで耐えてきた。なおも、これらの数字は、新型コロナの経済の現実を示しており、2021年のゲーミング業界の回復を加速させるには政府による救済目標とワクチン配布の強化が重要であることを明確に示している」とコメントした。
最も大きな影響が感じられたのは年半ばで、AGAは20年第4四半期に収益が前四半期比1.7%増の92億米ドルになったと発表したものの、前年同四半期比ではなおも17%減となっている。
現在米国にある998のカジノのうちの911軒が営業を行なっている。