メルコリゾーツが5.5億ユーロ(約702億円)をかけて開発しているキプロスの統合型リゾート、シティー オブ ドリームス(CoD) メディテラニアンの開業日が、新型コロナウイルス感染症による建設工事の遅れによって、ほぼ1年延期された。
現地メディアのフィナンシャル・ミラーによると、キプロスゲーミング・カジノ監視委員会(Cyprus Gaming and Casino Supervision Commission,)のペイディアス・ピリデス副会長は先週、下院金融委員会に対して欧州最大のIRは2022年下半期まで実現しないだろうとの見通しを伝えた。CoD メディテラニアンの開発会社、ICRキプロスの75%を所有するメルコは、これまで2021年末の開業を目指していた。
CoD メディテラニアンには、ゲーミングテーブル100台、スロットマシン1,000台が設置された7,500㎡の広さのカジノ、客室500室を持つ5つ星ホテル、MICEスペースおよびレストランが作られる予定。
その間、メルコはキプロス全土に4つのサテライトカジノ、他にシティー オブ ドリームスが最終的にオープンする場所に近いリマソールに期間限定の施設をオープンしている。しかしながら。5つ全ての施設が、ヨーロッパで最近拡大を続けている新型コロナの感染拡大の波によって、現在も休業したままとなっている。
ICRキプロスが保有する30年間のライセンス(うち15年は独占営業期間)は2017年に開始された。
ピリデス氏は、メルコがすでに変更後の再開日のための詳しいスケジュールを提出したと述べており、2022年の北半球の秋になると言われている。