ウィン・リゾーツが2020年10〜12月期、マカオ事業の営業損失が7,430万米ドルとなったことを報告した。2億790万米ドルの利益を報告した前年同期間からは大幅減となるも、2億1,600万米ドルの損失を報告した第3四半期からは大幅に改善した形となる。
8月から年末にかけて入境制限が徐々に緩和され、マカオにあるウィンの2施設、ウィン・パレスとウィン・マカオの両方で第4四半期に著しい改善が見られた。両施設を合わせた調整後プロパティEBITDAは3,940万米ドルにのぼった。同社は20年第3四半期、1億1,210万米ドルのEBITDA損失を報告していた。
両施設が大幅な改善を示しており、ウィン・パレスは前年比62.5%減の2億2,150万米ドルという営業収益を報告した。第3四半期はたった1,570万米ドルだった。調整後のプロパティEBITDAは、VIPの勝率が19年第4四半期の3.07%から20年第4四半期には1.97%に落ち込んだにも関わらず、第3四半期の7,760万米ドルの赤字から2,870万米ドルの黒字に転換した。同社は、マス市場の勝率も25.2%から21.6%に下落したと述べた。
マカオ半島に建つウィン・マカオでは、20年第4四半期の営業収益が前年同四半期比65.4%減の1億8,190万米ドル、調整後EBITDAは1,070万米ドルとなった。それに対して第3四半期は、収益5,140万米ドル、調整後プロパティEBITDAはマイナス3,450万米ドルだった。VIPとマス両方共に2019年の同期間よりも勝率がわずかに低下した。
ウィン・リゾーツのマット・マドックスCEOは、「パンデミックからの回復の道のりを歩み続ける中で、ここ数か月間の当社各施設での前進に勇気づけられている。
マカオでは、訪問制限が徐々にかつ着実に緩和されていることで、我々は特にプレミアムマス事業での強さによって第4四半期、調整後プロパティEBITDAを黒字転換することができた。」とコメントした。
グループ全体では、ウィン・リゾーツは20年第4四半期の営業収益が前年比58.5%減の6億8,600万米ドル、調整後プロパティEBITDAが6,980万米ドルとなったことを報告した。ウィン・リゾーツに帰属する純損失は2億6,950万米ドルだった。