マカオのゲーミング事業者たちが予想していたよりも活気のない旧正月に直面している。最近、中国本土の複数の場所で新型コロナの感染者数が急増していることを理由に一部のプレミアムプレイヤーたちが旅行計画をキャンセルしている。
アナリストたちは月曜、過去1週間に訪マカオ旅客者数が鈍化したことを報告しており、一日当たりのGGRは1月最初の17日間の2億7,600万パタカから、1月18日から24日の期間中は1億7,100万パタカ(約222,184万円)へと低下した。マカオ当局は、月曜に新規感染者数が124人に達した本土での新型コロナ感染者の増加に、6つの都市および省の特定の場所からの旅客に隔離要件を設置することで対応している。
サンフォード C バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ティエンジャオ・ユー氏、ケルシー・ヂゥー氏は、月曜のレポートの中で、「新型コロナの感染者数増加によって、中国からの旅行に圧力がかかったために、GGRが先週大幅に減少した。
中国は大規模ロックダウンを実施しており、人々には旅行を控えるよう呼びかけている。その呼びかけによって、少なくとも今後数週間はマカオへの旅行者数が減少し、旧正月中の旅客数に影響が出る」と述べた。
クレディ・スイスのケネス・フォン氏、ロク・カン・チャン氏、レベッカ・ロー氏は、市場のプレミアム部門がプレミアムマスおよびVIPジャンケット両区分で多数のキャンセルが出ていることで旧正月中に痛みを感じることになると指摘する。
プレミアムマスのホストでは(中略)、マカオへの旅行ビザが取得できないまたはマカオから中国本土に戻った時に隔離の対象になりたくないという理由で旧正月の旅行をキャンセルするプレミアムプレイヤーが増えている。
ジャンケットは(中略)、ここ数日の間にさらに多くのプレイヤーが予約をキャンセルしているために、より悪い方向へと向かっている。マカオトップのジャンケットの1社は、旧正月のピーク期間(2日目から6日目の間)のVIPプレイヤー数が昨年の大晦日よりも少なくなる可能性があると予想している」と述べた。
アナリストたちは、「マスのカジノフロアは先週からさらに静けさを増している。各省の政府は旧正月中の旅行を控えるよう呼びかけているために、彼らはマカオを訪れるプレイヤーはかなり少なくなると見ている」と付け加えた。
取引高予想に関して、過去1週間のマカオのGGRは昨年1月の同期間よりも71%少なく、2020年のGGR1日平均よりも32%低い。
バーンスタインは、「新型コロナの感染者数増加と中国でのロックダウンによって旅行が減少しているために、先週のGGR1日平均は10月の大型連休後の1週間以降で最も軟調となった。
月初からこれまでのVIP取引高1日平均は、前月比で7%から10%の減少、勝率は通常よりもわずかに高くなると予想されており、マスは前月比で3から5%減になると予想されている」と説明した。
1月のGGRは2019年1月の水準から約67%低くなると予想されている。