ニューサウスウェールズ州独立酒類・ゲーミング局(ILGA)が水曜、オーストラリアのクラウン・リゾーツに暫定的な酒類販売許可を下ろしたことで、同社は2020年12月28日からクラウン・シドニーの一部の非ゲーミング店舗の営業を開始すると話す。
22億豪ドル(約1,722億円)の開発計画内のクラウン・タワーズホテル、バーおよび一部レストランに適用されるこのライセンスの有効期限は2021年4月30日までで、期限が来ればクラウンは再申請しなければならない。またこれによってILGAは、2021年2月1日に言い渡される予定となっているNSWカジノライセンスのクラウンの保有適正に関する最近の調査の結果を検討するための十分な時間、少なくとも3カ月という時間を得ることにもなる。
クラウン・シドニーは当初、12月14日のオープンを予定していたものの、同規制機関が、調査結果を待っている間に、ミニマムベットリミット、VIPメンバーシップポリシー、ゲーミングエリアの境界線、そしてライセンス保有者の「近しい関係者」などの問題に関する必須の規制上の申請を検討できなかったと述べたことで、先月保留された。
水曜の独自のアップデートの中で、ILGAはクラウン・シドニーのゲーミング営業に対する同局の立ち位置は変わっていないと述べた。
しかしながら、同規制機関は「宿泊施設、レストラン、バーおよび娯楽エリアなど全ての非ゲーミングエリアの今月のオープンを実現させるためにクラウン・リゾーツと協力する」という約束は果たした形となる。
暫定酒類販売許可によって、クラウンはリゾートエリアのほとんどでアルコールを提供することができるようになるものの、2軒のレストラン用の2つの追加ライセンス申請はまだ検討中となっている。
4月30日を超えての酒類販売許可の延長は調査結果次第となる予定で、最近の聴聞の過程で持ち上がったコンプライアンス上の問題に関する特定の要件と提言がまとめられると見られている。Inside Asian Gamingがすでに伝えた通り、その提言の中には、金銭的な罰則金の支払いから、取締役会の改造、またはクラウンの最大個人株主であるジェームス・パッカー氏の持株に関する規定に至るまで、どんなことも含まれる可能性がある。パッカー氏は現在同社の発行済み株式資本の36%を保有している。
クラウンは、現在シドニープレオープンの最終仕上げに入っていると述べた。
同社はまた、ビクトリア州賭博および酒類規制委員会(Victo