東南アジアで越境カジノを経営し、オンラインゲーミングプラットフォームの管理に関与した疑いのある4人がマカオで逮捕された。少なくとも1億マカオパタカ(約13億円)の利益を得ていたと見られている。
金曜、事件の詳細を明かしたマカオ司法警察によると、容疑者たちはマカオと中国本土を拠点に家族経営のオンラインベッティング犯罪グループを結成していた。珠海市当局は今年に入って、その犯罪グループの営業の一部がマカオを拠点に行われていることを突き止め、マカオ司法警察に情報提供した。
司法警察はその後、先週水曜にNAPEとタイパでマカオ住民3人と本土住民1人を拘束した。3人の地元住民は、5月に珠海市で逮捕された犯罪グループのリーダーの家族だった。
同グループは、タイ、フィリピン、カンボジアおよび他の東南アジア諸国でのライブ配信ゲーミングなど、2016年からオンラインギャンブル事業を営んでいたと言われている。司法警察は、賭けの取引高は数十億パタカに達していたと述べた。
同犯罪グループは、マカオで少なくとも10のサーバーを含むデジタルインターネットセンターを運営し、少なくとも40のオンラインゲーミングウェブサイトを提供していたことが判明している。また、オンラインゲーミングサイトや携帯電話向けアプリの開発にも関与していた。同グループは、マカオと珠海市で複数のテクノロジーおよび広告会社になりすますことでその足跡を隠そうとしていた。
司法警察は、その犯罪グループがタイやカンボジアなどの東南アジア諸国で、他の犯罪集団によるギャンブルウェブサイトの設立を手伝っていたとも見ており、マカオのゲーミング事業者になりすましたものを含む複数の違法ゲーミングサイトの日々の管理サービスを提供していたと主張している。
マカオのコンセッション保有者であるギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)、ウィン・マカオそしてSJMホールディングスは、今年に入ってその企業名を偽って使用していた偽のオンラインギャンブルサイトに対して公に警告を発することを余儀なくされている。
9月、GEGは,「GEGおよびその全施設(ギャラクシー・マカオ、ブロードウェイ・マカオ、スターワールドホテルを含む)は、いかなるオンラインギャンブルおよびベッティングサイトとも一切の関わりがなく、ウェブサイトそして関連会社が当社のために、またはその代わりにいかなる形式のオンラインギャンブルやベッティング活動を行うことを直接的にも間接的にも認めていない」と書いた声明を発表した。