長崎県は25日、「九州・長崎IR区域整備実施方針(修正案)」(修正部分のみ)に対するパブリックコメントを実施することを明らかにした。その後2021年1月にRFP(事業者公募・選定)の手続きの開始する予定。
県は今年4月に、「九州・長崎特定複合観光施設区域整備 実施方針」について、昨年12月から今年1月まで実施したパブリックコメントの結果を踏まえた実施方針(案)を公表しているが、10月9日、観光庁から「特定複合観光施設区域の整備のための基本的な方針(修正案)」が公表されたことに伴い、その内容を踏まえ、実施方針(案)の一部を修正し、今回、修正部分に関してパブリックコメントを実施する。
県のIR推進課はIAGの取材に、「修正案での主な変更点は、国の基本方針案で新たに示されたIR区域及び施設に係る安全や健康・衛生の確保、都道府県等によるギャンブル依存症対策の強化、及びスケジュールについてである」と説明した。また、政府の基本方針が遅れたことによる誘致計画への影響については、「国の基本方針案に示されたスケジュールに応じて、長崎県のスケジュールも変更し、対応している」と回答した。
今月16日には、長崎県が推進するIRへの事業参入を目指すことを発表している3事業者(カジノオーストリア・インターナショナル、オシドリインターナショナル、CURRENT)に加え、カジノ向けゲーム機、システム開発、再生エネルギーなどを手掛ける「ピクセルカンパニーズ」(本社・東京都港区)が名乗りを上げた。IR推進課は「これまで九州・長崎でのIRの魅力と実現可能性を事業者に伝えてきた。事業者の理解が深まっており、多くの事業者にご参加いただく事を歓迎している」と述べた。