ブルームベリー・リゾーツでは、新型コロナによる稼働能力への制限が継続して打撃となったことで、2020年7-9月期、ゲーミング粗収益は前四半期比で6倍になるも、25億比ペソ(約54億円)の損失計上は避けられなかった。
20年第3四半期の業績では、前四半期に報告した47億比ペソ(約102億円)の損失からはほぼ半減するも、ブルームベリーが2019年第3四半期に計上した39億比ペソ(約85億円)の純利益には遠く及ばない結果となった。
それでも、旗艦施設であるマニラのソレアリゾート&カジノにあるゲーミングフロアでは大幅な改善が見られており、GGRは20年第2四半期のたった6億8,660万比ペソ(約15億円)から44億比ペソ(約96億円)に増加した。
フィリピンのゲーミング規制機関、PAGCORは6月、マニラの4つの統合型リゾートに対して、再開の「テストラン」としてカジノのリハーサル営業開始許可を与え、その後8月末には3割の能力での部分的な営業を許可した。しかしながら、マニラが新型コロナの感染拡大状況によって短期的により厳しい隔離措置に戻された8月、ソレアは2週間休業していた。
第3四半期のソレアのVIP、マステーブル、電子ゲーミング機のGGRは20億比ペソ、11億比ペソ、13億比ペソで、前年同期間比ではそれぞれ77%、73%、71%の減少を示していた。2020年1月からの9か月間の合計では67%、56%、59%の減少だった。
3月から休業しているブルームベリーの韓国のカジノ、チェジュ サンでは四半期売上はなかった。
グループ全体のEBITDAは2億370万比ペソ(約4.4億円)のマイナスで、第2四半期は20億比ペソ(約43.5億円)のマイナス、19年第3四半期は64億比ペソ(約139億円)のプラスだった。
ブルームベリーのエンリケ・K・ラソンJr会長兼CEOは、「当社の第3四半期業績は、海外旅行とレジャーおよびゲーミング娯楽サービスへの全体的な需要にマイナスの影響を与えたパンデミックによる厳しい事業環境を反映している。
近い将来、国内の隔離措置がさらに緩和されるにつれて回復が見られることを願っている」とコメントした。