マカオのホテル、THE 13を所有・運営するサウス・ショア・ホールディングスの主要株主が、会社の清算に関する投票を求めたことを受けて、同社は来月、必須の臨時株主総会を召集する。
水曜の報告書の中で、サウス・ショアは、10%に当たる同社株101,339,084株を保有するグローバル・アロケーション・ファンドから、先月、清算決議の検討目的で臨時株主総会を求める書簡を受け取っていたことを明かした。
サウス・ショアによると、グローバル・アロケーション・ファンドが提示した理由は「グループの純負債高、ホテル営業の停止そして全体としてのホテルの業績不振だった」。
同社は、「要求者は会社に残った価値は、裁判所による監督の下での独立したアンワインド(巻き戻し)プロセスによって最も最大化されるという考えを表明している」と付け加えた。
株主要求の7カ月前、サウス・ショアは、マカオにあるTHE 13ホテルへの担保の実行と会社の清算を阻止するため、銀行に返済の「一時停止」を申請することを余儀なくされていた。その申請は、ファシリティ契約の下で同社が支払うべき24億8,000万香港ドル（約334億6,680万円）の即時支払い要求を出した銀行に対応したもので、サウス・ショアは2020年3月31日期限の4億7,000万香港ドルの返済は不可能だと述べていた。
先週、同社は2021年3月の財務年度末までにTHE 13の売却を試みる計画の概要を説明した。
グローバル・アロケーション・ファンドは今年すでに力を誇示しており、具体的にはLau Tom Ko Yuen氏およびTse Cho Tseung氏の取締役の排除を2度にわたって求めている。両者共、株主投票が必要になる前に自発的に辞任した。
しかしながら、サウス・ショアはこのグローバル・アロケーション・ファンドによる直近の動きが非常に効果的だと判明すると予想していないとし、「発行済み株式の約25%を保有する株主および投資家は、会社の清算に反対の立場を表明している」と述べた。
同社は「この反対を考えると、取締役会は、今回の決議案は必要多数に満たないことからほぼ確実に通らないと予想している」と述べ、以下のことも付け加えた。会社清算となれば、「会社の価値が不可逆的に傷つき、株主のために回復できない可能性が高い。現在抱えている元本額およそ28億4,000万香港ドルの銀行融資に関して、財務状況を安定させるために努力している。
特に、当社は継続してホテルの有望な買い手を探し、適切な是正措置に関して銀行と協力していく。その間、取締役会は、当グループの本来好調なエンジニアリングおよび管理請負事業を混乱させる可能性のある行動を取ることは株主にとって無利益であると考えている」と述べた。
