マカオのゲーミングコンセッション保有者ソシエダーデ・デ・ジョゴス・デ. ・マカオの親会社、SJMホールディングスが、39億香港ドル(約526億円)をかけたコタイの統合型リゾート、グランド・リスボア・パレスのオープンは2021年初めに予定していると話し、今年中にソフトオープンがあるかもしれないという憶測は消える形となった。
SJMは木曜に公表した第3四半期業績の中で、親会社の株主に帰属する損失が10億3,000万香港ドル(約139億円)にのぼったことを報告した。昨年同期間は7億3,800万香港ドル(約99億円)の利益だった。今回の最新情報はその業績発表の中で明かされた。2020年1月からの9カ月間の損失合計額は24億4,000万香港ドル(約329億円)で、2019年は24億2,000万香港ドル(約327億円)の利益だった。
待望のコタイプロジェクトの進捗に関して、SJMは「グランド・リスボア・パレスへの建設工事は完了し、当グループは地元当局の最終検査日程の指定を待っており、2020年11月になると見られる。当グループは、2021年第1四半期中のプロジェクトのオープンを見込んでいる」と述べた。
グランド・リスボア・パレスオープンの最近のオープン先延ばしは、SJMにとっての厳しい年を受けたもので、同社は20年第3四半期業績発表の中で、「新型コロナウイルスの流行によって深刻な影響」を受けており、ゲーミング純収益は89.6%減の8億4,100万香港ドル(約114億円)だったと述べた。
調整後EBITDAは180%以上減少し、EBITDA損失は7億8,200万香港ドル(約106億円)にのぼった。
半島側の旗艦施設、グランド・リスボアがその痛みの衝撃を感じており、GGRは93.7%減の1億7,600万香港ドル(約24億円)、調整後EBITDA損失は3億3,600万香港ドル(約45億円)となった。
SJMの4つの自社運営カジノ、カジノ・リスボア、カジノ・オシアナス、カジノ・イースタンおよびカジノ・タイパはGGRが1億8,700万香港ドル(約25億円)へと82.2%減少したことを報告しており、15のサテライトカジノでも82.2%減の5億8,400万香港ドル(約79億円)となった。
SJMは2020年4-6月期にも同水準の10億香港ドルの損失を報告していた。