世界の競馬カレンダー上で最も有名なレースの1つ、オーストラリアのメルボルンカップが来週火曜、その100年の歴史において初めて無観客で開催される。
ビクトリア・レーシング・クラブ(VRC)は今週、新型コロナウイルスによる長引くロックダウンからオーストラリア南部の同州が初めて試験的な一歩を踏み出す中、4日間のカップカーニバルは全日程を通じて無観客で開催することを正式に発表した。VRC会長のアマンダ・エリオット氏は、「カップウィークにメンバーやレースファンを迎えることが出来ず大変残念ではあるものの、コミュニティの安全を維持するという政府の決意を理解する」とコメントした。
フレミントン競馬場で11月の最初の火曜に開催されるメルボルンカップは、「国を停止させるレース」と呼ばれており、毎年30万人以上のレースファンが競馬場を訪れ、オーストラリア全土で何百万人もの人が視聴する。
しかし、フレミントンが今年異常に静かになる予定である一方で、シドニー・モーニング・ヘラルド(SMH)によると、先週、マーケットリーダーのタブコープがメルボルンカップにつながる主要レースのコーフィールドカップで前年比32%増の発売金を記録したことを受けて、スポーツブック各社は過去最高の週に備えている。
『Neds』および『Ladbrokes』を所有するGVCオーストラリアのディーン・シャノンCEOは、SMH紙に対して、「消費者の娯楽の選択肢が限られているために、上昇が見られている。シドニーとメルボルンのカーニバルレースの両方で発売金の確かな増加が見られており、(中略)、カップウィークにかけてそれが続くと予想している」と述べた。
