元ボート選手、八百長で懲役3年、追徴金3,725万円　名古屋地裁判決

　ボートレースで八百長を繰り返し、見返りに現金を受け取ったとしてモーターボート競走法違反（収賄、不正競走）に問われた元ボートレーサー、西川昌希被告（30）に対し、名古屋地裁は21日、懲役3年、追徴金3,725万円（求刑・懲役4年、追徴金3,725万円）の実刑判決を言い渡した。毎日新聞などが伝えた。

　西川被告と共謀し、レースで得た利益を申告しなかったとして同法違反（贈賄、同）と所得税法違反に問われた親族の会社員、増川遵被告（53）に対し懲役3年、執行猶予5年、罰金1,100万円（求刑・懲役3年、罰金1,100万円）の有罪判決を言い渡した。

　西前裁判官は判決理由で「ボートレースの公正と社会の信頼を著しく失墜させた」と指摘した。

　判決を受け、日本モーターボート競走会の潮田政明会長は「2度とこのようなことが発生しないよう、コンプライアンス指導の徹底、管理および検査体制の強化などに全力で取り組んでいる。このたびの事件を決して忘れることなく、お客さまに公正、安全なレースと魅力あるレースを提供してまいる所存です」とコメントした。