サンズ・チャイナは、10月に入ってからすでに黒字転換しており、利益の多いプレミアムマスセグメントでの客の戻りが新型コロナウイルスの世界的流行からの本当の回復の兆しを示していると話す。
サンズ・チャイナの事業アップデートは、アジア時間木曜朝に行われた同社の20年第3四半期業績発表の中で行われ、最高執行責任者のグラント・チャム氏は、今月の1日当たりの非ローリングドロップ(賭け金総額)が平均約2,000万米ドル(約20億9,725万円)となったことを明かし、以下のように説明した。「昨年の水準のおよそ30%。このレベルの非ローリングドロップで、現在の建設と事業のミックスをベースに、我々は過去1カ月間にわずかでもプラスのEBITDAを達成可能であり、そして達成している」同社は第3四半期に損失が5億6,200万米ドルにのぼった事を報告していた。
「10月は1月以降で初めて、多数の客を迎えている。プレミアムマスは、圧倒的に好調なセグメントとなっており、本当にプレミアムマスの全ての層において好調だ。
マカオに最初に戻ってきている客は、質が高く、訪問頻度も高い客だ。私はそれがこれらゲストにある繰延需要を反映していると考えており、彼らはかつてマカオに宿泊し、数日間滞在して、マカオでの観光を楽しんでいた人達だ。彼らが最初に戻ってきた客であるために、10月の当社業績は主にプレミアムマスの回復が基になっている」と説明した。
チャム氏はまた、「サンズ・チャイナの非ローリングドロップ水準が、大型期間中に上昇したことで、その1日2,000万米ドルというラインで安定し、その後10月の第2週中は小康状態となった」と述べた。
「3週目に非常に目立った回復が見られ、事実我々は3週目に平均して1日当たりおよそ2,000万米ドルの非ローリングドロップを得ているため、順調に軌道に乗っており、それを維持できることを願っている」と述べた。
サンズは、フォーシーズンズ ホテル マカオに最近オープンした全スイートの新タワーがプレミアムマスプレイヤーが戻ってくるのに一役買っていると述べ、彼らは「プレミアムな体験を求めており、このような時にはより広いパーソナルスペースを求めている」と話す。
しかしながら、マカオに入るためのビザの取得に関して「現実的な、そして意識の中にある障害」の両方によって、ベースマスセグメントではまだ大幅な改善は見られていない。