マカオのグランドエンペラーホテルとインホテルマカオを運営するエンペラー・エンターテインメント・ホテルが、マカオへの入境制限によって2020年4-9月期に最大1億6,000万香港ドル（約21億7,882万円）の損失計上を予想していると話す。
投資家に向けて利益警告した香港上場のエンペラー・エンターテインメント・ホテルは、親会社株主に帰属する純損失が、この期間中「最高で1億6,000万香港ドル」にのぼると述べた。昨年同期間は1億7,720万香港ドルの純利益を計上していた。
エンペラー・エンターテインメントは、損失予想は「主に、新型コロナ対策としての渡航制限と、インバウンドの旅行者への隔離措置の結果、この期間中の客数が激減したことによって当グループのゲーミング粗収益が約90%という大幅減となったことに起因する」と述べた。
同社はすでに、2020年3月期、VIPゲーミング粗収益の低下が主な原因となってグループ全体の収益が11億4,000万香港ドル(約155億円)へと17.2%減少し、純利益は2億6,390万香港ドル(約36億円)へと28.2%減少したことを報告していた。
エンペラーEとしても知られるエンペラー・エンターテインメント・ホテルは、スタンレー・ホー氏の長年の友人であるアルバート・ヤン氏が運営する高級時計販売会社、エンペラー・グループの子会社。グランドエンペラーホテルは、マカオ半島のSJMのグランド・リスボアからすぐ近い場所に建っている。
