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再編の時?

アジアのIR投資家はリターン 要件の再調整が必要か

デビッド・ボネット 文責 デビッド・ボネット
2020年 10月 15 木曜日 13:26
再編の時?
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香港のデルタ・ステート・ホールディングスでマネージングパートナーを務めるデビッド・ボネットが、IR事業者が日本でのROIへの予想を再評価する必要があるかもしれない理由を解説する。

統合型リゾート(IR)ビジネスベンチャーへの参加を通じてマーケットを上回るリターンを求める投資家は、新型コロナウイルスの世界的流行の後に、投資利益率(ROI)予想を再修正する必要があるかもしれない。

参入への高い壁と競争の制限が組み合わさって、これまでアジアのカジノ業界は繁栄することができた。過去10年間、新たな主要マ ーケットがシンガポールとフィリピンの両国で台頭し、一方でマカオのコタイストリップは全体で400億ドル近いIR投資を目の当たりにしてきた。歴史的に見て、疑問の余地がある事業計画を持つ小規模の地方カジノ開発でさえも、かなりの利益を生み出すことができ、その結果多くの十分にその資格がない計画が承認され資金を調達してきた。

一般的に、マカオやシンガポールにある巨大リゾートのほとんどが、20%以上の年間リターンを生み出すという期待から資金提供を受けてきた。そして事実、大半の初期プロジェクトが目を見張るようなキャッシュフローを生み出し、回収期間は5年以下だった。しかしながら、地方での競争の激化、そしてVIP市場の規制が益々厳しくなり、それ故に衰退していることが、様々な渡航制限で減少する観光客数と相まって、将来的なリターンと回収期間は2桁代前半あたりをうろうろするようになる可能性が高い。

これらのリターン減少と回収期間の長期化は通常、資本市場が資金を提供できるライセンス期間の獲得というものを十分意識しているカジノ開発会社にとっては魅力的ではない。このこと、そしてその他の理由でラスベガス・サンズ(LVS)やウィン・リゾーツのような世界的大手カジノ事業者が、その厳しい事業環境、ライセンス期間の短さ、そして予想資本コストの高騰を理由に挙げて、日本市場を見捨ててきた。

しかし、彼らそれぞれの投資ハードルは高い確率で、当時としてはユニークなカジノゲーミング商品を新規オープンした成長市場に提供したことで得た、マカオでの先行者利益から桁外れの利益を生み出したものとよく似た事業計画によって作られる。彼らは恐らく、他社との競争がより熾烈なラスベガスでより広く使われている完全な競争主義モデルを採用するよりも、それら特有の状況を基にした投資の枠組みを採用した。

では日本を見送ることは賢明な動きだったのか?私の見方では、良い結果の可能性を提供する、代わりとなる一連の投資機会によるだろう。確実に、マカオでは興味深いチャンスが、まだ開発されていないコタイストリップのいくつかの土地区画に残されている。すでに競争が激しいにも関わらず、それらの土地での新たなカジノリゾート開発はことによっては儲かるのか?そして、IR投資家たちは、立証されていない日本の事業環境に集中すべきか、その他アジアの地方市場なのか、はたまたマカオのコア市場に倍賭けすべきなのか?より最近のIRプロジェクトの一部のこれまでの結果が、少しばかり道筋を示してくれるかもしれない。事実、少なくともマカオ企業の1社が予想を下回る成績を残している。

2018年2月のオープン以来、そして他よりも多い客室数とはるかに大きな資本コストにもかかわらず、32億米ドルをかけたMGMコタイは、同じ半島に建つより小規模かつ安価な姉妹施設の四半期EBITDAを超えられていない。この種のパフォーマンスによって、投資家は異なる規制要件を持つ全く違う法域からの競争力のある提案をどう評価すべきかという疑問の論点が巧みに避けられる。彼らは何の枠組みを使うべきか、そしてIRの投資提案を評価するときにどのレベルのリターンを期待すべきなのか?マカオは日本またはアジアの他の地域と比べて優れているのか?

マカオのMGMコタイが生み出すリターンのさらなる不振はアジアIRにとっての新基準を意味するのか?

過去のマカオ式の寡占リターンを期待する人は誰も、現在の環境を好意的には見ないということは明らかだ。むしろ、私が言いたいのは、MGMコタイはコタイの利益の最大の分け前を手に入れていないかもしれないと同時に、彼らの最近の業績こそが新規のIRプロジェクトにとってのおそらくニューノーマルであるということだ。ROIは一桁台前半をウロウロすることを見込んで、事業が安定した将来のどこかの時点で少なくとも二桁台前半のリターンを得ることを願えということだ。

しかし、不要なものと一緒に大切なものまで捨てるべきなのか?世界の金利が過去最低の水準で、金のような利回りの無い資産が過去最高の値をつけている中で、私の見方では、10年という回収期間を持つIR投資は本質的には悪くない。だから、LVSとウィンが日本を見送る中で、彼らは総売上高を伸ばす新しい方法を決意するよりもむしろ万一に備える戦略を採用する可能性が高い。だから我々は、進んで投資を行う企業とは反対に、支出削減の理念を採用する企業から有意義な将来の収益成長の類を見ることを期待すべきではない。それでも、私の見方では、日本という参入可能な市場は、まさに利益構造はより抑えられてはいるものの、リスクを求める市場参加者たちを惹き付ける理論的根拠を与えている。

私の意見では、カジノ投資家は、創出されるマーケットの標準リターンが低下したという考え方を受け入れる必要があり、これには、貴重なマスゲーミング客を惹き付けるためによりスマートに、かつより必死に取り組むことが求められる。成功を収める日本型リゾートの開発会社は、課題はあるものの、革新的である必要があり、マカオ/シンガポールのルールブックを単に再利用することはできない。これには、必然的に中国式のカジノリゾートでは一般的に使われていない戦略を採用することを伴う。テクノロジーを重視し、家族連れに焦点を当て、顧客への丁寧な対応に対して包括的にコミットする。これらの理念は、新型コロナウイルスの世界的流行時にカジノビジネスを回復させようとする努力の中で持続的な事業運営を確保することと意味を同じくする。

全ての市場、特に日本は重大な難題をもたらすと同時に、大きなチャンスも提供する。まずは3つの地方独占営業権が、国内貯蓄率が世界最高の国の中に作られる。アジアで残る可能な国の数が限られていることを考えると、そのプロジェクトリターンがマカオでの初期の成功を超えない可能性があるとしても重要なことではないカジノゲーミング企業にとっての新興市場という観点では、また別の数十億ドルの統合型リゾートを維持できる法域および市場として残っているのはタイのみであり、タイには現在合法のカジノゲ ーミングを認める、または関心を寄せるかもしれないカジノ投資家に対して何らかの見通しを提供する規制上の枠組みを構築する予定はない。

それでも、すでに中国政府ともめ事を起こしている企業など、VIPジャンケット部門に大きく偏ったビジネスモデルを持つアジアの大手カジノ事業者に関する厳しい質問も投げ掛けられる必要がある。例えば、クラウン・リゾーツはオーストラリアのシドニーにあるバランガルーで24億米ドルの超高級ホテル開発の仕上げ段階に入っている。349ある客室およびスイート各部屋にかける690万米ドルという開発コストは、他の主要IR開発の水準を大きく上回っており、成功するには中国人客のVIPプレイに大きく依存することになる。マカオで最も高級なカジノの一つであり、当時最も大きな開発費をかけて建てられたウィン・パレスの各客室240万米ドルという開発コストと比べるとよくわかる。クラウンが、とりわけ益々規制が厳しくなる中国人VIP市場へのマーケティング努力において課題に直面した場合、その投資を正当化するのに十分なキャッシュフローをどう生み出すことが出来るかというのは、誰にもわからない。確実に国内需要のみからくることはない。特に現在も続く渡航制限を考えると。その株主たちは、(客室1室あたりベースで)世界で最も高価なカジノを作り出す決断をした根拠、そしてその投資を上手くいかせるようにするために実際どのような準備をしているかについて尋ねる賢明さを持ち合わせているだろう。

アジアのIRセクターに関して興味深い事、そして私が強い関心を持っている理由が、その既知数だ。そこは、それぞれの企業戦略とビジネスモデルをベースに勝者と敗者が簡単に特定できる世界だ。そして、特に急速に変化する環境の中で、成功する企業というのは、新しいことにチャレンジする欲があり、過去に機能したものに完全に依存しない企業だろう。

690万米ドルというクラウン・シドニーの349の客室およびスイート各室の開発コストは他のいずれの大規模IR開発も大きく上回っている。

アジアのカジノゲーミング界における寡占型の投資リターンを生み出す能力というものが過去の産物になって久しい一方で、チャンスはまだ残っている。幾分、アジアカジノ業界のプレイヤーたちは、ここ数年間あまりに簡単な時代を過ごしてきており、完全にユニークな製品サービスを提供しないながらも大きな利益を得てきた。VIPゲーミングは、相変わらずほぼ一般商品化されたもののままになっている。次の10年にかけて成功する企業は、新型コロナウイルスのパンデミックから最も大きな回復を見せる企業だろう。カジノ事業者にはマーケットの標準利益を生み出す持続可能なビジネスを推進するために、深く掘り下げ、必死で努力し、本当の意味で益々多様化する多くの利害関係者を理解し、顧客が実際に楽しむ付加価値のある提案を作り出すことが求められる。

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デビッド・ボネット

デビッド・ボネット

デビッド・ボネット氏は、デルタ・ステート・ホールディングスのマネージングパートナー。香港を拠点に、新興市場、ホスピタリティおよびゲーミング領域の主要機関投資家に対してコーポレートファイナンスのコンサルティングサービスを提供する。これまでに、ブルームバーグ、ラスベガス・サンズ、ギャラクシーエンターテインメントグループといった企業で戦略及び財務部門の上級職を歴任してきた。
ブルームバーグTVやCNBCで頻繁にコメンテーターを務め、ブルームバーグ・ニュースやアジアタイムズといった世界的な主要メディアで、アジア地域のゲーミングに関する記事を数多く執筆してきた。
ボネット氏は、 シカゴにあるJMB リアリティやオールストン・トレーディング、投資銀行のバンク・オブ・アメリカ証券、サンフランシスコのロバートソン・スティーブンズ、そしてホノルルのブラックポイント・キャピタル・アドバイザーズで役職を務めてきた。

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