タク・チュン・グループのレヴォ・チャンCEOが、マカオ・レジェンド・デベロップメントの20.65%の株式取得を完了した。それによって所有比率は20.75%に引き上げられ、単一の筆頭株主になった。
マカオ・レジェンドが提出した報告書によると、取引は月曜に完了し、チャン氏が100%所有する投資会社パーフェクト・アチーバー・グループが総額12億8,000万香港ドル(約175億円)で1,280,237,424株を取得した。
Inside Asian Gamingがすでに伝えた通り、同氏の持ち株はマカオ・レジェンドの会長であるデイビッド・チョウ(周錦輝)氏、そしてチョウ氏が唯一の取締役となっているオール・ランドマーク・プロパティーズという会社から直接取得された。
チョウ氏とその妻でマカオ・レジェンドCEOのメリンダ・チャン氏にとって、その見なし所有比率は20.89%から9.89%に下がることとなり、執行役員のシェルドン・トレイナー-デジローラモ氏も総額4,000万香港ドル(約5.5億円)で所有比率が1.38%から0.73%に引き下げられた。
月曜の報告書は、チャン氏が今月中に残りの全株式への買付提案義務を実施する予定であることも正式に認めており、提案の条件は来週中に株主に通達される予定となっている。
チョウ氏とメリンダ・チャン氏、同志の取締役シェルドン・トレイナー氏およびリ・チ・キョン氏そしてチョウ氏の母で元取締役のマダム・ラム・フォン・ゴー氏で構成されるグループはすでに残りの株式の売却はしないと述べているが、レヴォ・チャン氏は、もし残り全ての株主が提案を受け入れた場合、なおも持株比率を50%近くにまで引き上げることになる。
タク・チュンのボスはすでに、同社の方向性に関して最も大きな発言力を持っていると見なされており、前述のグループは、同氏が彼らと協調して行動し、合計で総発行済み株式の67.44%を占めるグループのリーダーになると明かしている。
マカオ・レジェンドは、チャン氏には同社の既存事業に大幅変更を行う、または従業員を解雇するといった意図はないものの、その業務と財務状況の見直しを実施し「グループの長期的な事業開発のための事業計画および戦略を策定し、グループにとっての他の事業機会を模索する予定だ」と述べた。
マカオ・レジェンドは、SJMのライセンスの下、マカオのレジェンドパレスおよびバビロンにあるカジノを運営する。その両方が同社のマカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ地区内にある。また、ラオスのサヴァンレジェンドと横琴島にあるショッピング複合施設も所有する。