香港のインターナショナル・エンターテイメント(IEC)が2020年6月期に3億530万香港ドル(約41.5億円)の損失を計上した。ニュー・コースト・ホテル・マニラの休業が大きく影響した形となる。
IECはフィリピンのゲーミング規制機関であるPAGCORに対してニュー・コースト・ホテルのスペースをゲーミング事業用にリースしているが、同施設はロドリゴ・ドゥテルテ比大統領によるルソン島全域でのコミュニティ隔離命令の実施を受けて3月15日に営業を停止した。最近PACGORからマニラのカジノに出された30%の定員での営業再開許可命令にもかかわらず、同ホテルはまだ全面再開していない。
水曜発表されたIECの20年度業績によると、ニュー・コースト・ホテルのリースから生まれた収益は、前年比38.7%減の1億4,070万香港ドル(約19.1億円)だった。客室収入、飲食およびホテルサービス収入を含むホテル事業からの収益は、42.0%減の8,200万香港ドル(約11.2億円)だった。
Inside Asian Gamingが伝えた通り、今週IECは、PAGCORから、ホテルを統合型リゾートに変えるための暫定ライセンス発行への条件付き承認を受けた。ただし承認の全条件はまだ交渉中となっている。
IECはまた、2020年6月期、ライブポーカーイベントからの収益がたった420万香港ドル(約5,712万円)だったことを明かした。同社はこれまでに、ポーカースターズブランドの下、マカオ、日本、韓国、ベトナム、シンガポール、マレーシアそしてカンボジアでランドベースのライブイベントおよびポーカールームを運営する権利を取得していた。