2020年、マカオグランプリが大きく異なる形で開催される。看板であるフォーミュラ3レースが中止となり、残りのレースに関しても、レーサーの多くがアジアから集まる予定となっている。
マカオグランプリ組織委員会は金曜、記者会見を開き、今年のマカオGPが11月19-22日の日程で開催されること、しかしながらFIA-F3は新しいフォーミュラ4マカオグランプリで代替されることを発表した。フォーミュラ3がマカオグランプリの看板レースとならないのは1983年の導入以来初めて。
マカオ政府スポーツ局のPun Weng Kun局長は、「パンデミックによって事態が予測できないために、今年はこれまでとは異なる年になることを知っている。フォーミュラ1を除く他の多くのカテゴリーが変更に苦しんでおり、多くの大会が中止された。組織委員会は、FIAおよび衛生当局と共に、マカオグランプリ開催に向けて共同の努力を続けており、成功すると確信している」と述べた。
F3が開催されない中、新F4レースのドライバーは、主に中国本土からとなる予定で、マカオGTカップは中国GTチャンピオンシップおよびアジア太平洋GT、そしてマカオギアレースのドライバーはTCRアジアシリーズおよびアジア太平洋ツーリングカー2.0Tレースから選ばれる。一部のドライバーはレース前の2週間、検疫隔離を行う必要がある可能性がある。
第54回マカオモーターサイクルグランプリ、マカオツーリングカーカップおよびグレーターベイエリアGTカップの開催も予定されている。主催者は、2020年に合計6から7のレースを予定しており、詳細は今後つめていくと述べた。
また、組織委員会がイベントへの大幅変更によって一般入札手続きを中止しているために、サンシティグループがイベントの冠スポンサーになっていないのも7年間で初めて。2020年マカオGPの予算にも変更があり、これまでよりおよそ2,000万パタカ(約2.7億円)少ない2.5億パタカ(約33億円)、そして社会的隔離措置のためにチケットの販売数も少なくなる予定。
今年は1954年のマカオグランプリ初開催から連続開催67回目の年となる。