「横浜IR」林市長が実施方針公表を延期　国の作業遅れで

　横浜市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート（IR）の要件を定めた「実施方針」について、林文子市長は19日、予定していた8月中の公表を見送ると発表した。日本経済新聞などが伝えた。誘致方針そのものは変更しない。新型コロナウイルスの感染拡大や国による準備作業の遅れを要因とし、新たな公表時期は現時点で未定という。

　林市長が同日の定例記者会見で表明した。同市は4月、新型コロナの影響などを踏まえ6月に予定していた公表時期を8月に延期していた。公表のさらなる遅れに伴う今後のスケジュールへの影響は「今の段階では断言できない」と述べた。

　IR誘致に伴う自治体から国への申請期間は2021年1～7月末とされているが、国は事業者の選定基準などを示す基本方針の策定を今年1月から先送りしている。林市長は「現下の状況では8月に横浜市が公表することはできない」と指摘。国の動向を「注視したい」と述べるにとどめた

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