香港に上場するサンシティグループホールディングスのアルヴィン・チャウ会長が、38億8,000万香港ドル(約530億円)相当の既存の株主ローンを永久債へと換えた。この動きについてサンシティは、「ギアリング比率を下げ、資本ベースを拡大し、純資産残高を強化する」と話す。
同グループは、火曜発行された永久債には満期がなく、サンシティには、10年目以降利息と元本を返済するかどうかの選択肢が与えられていると述べた。
チャウ氏はまた、個人のポケットから最大60億香港ドル(約815億円)の追加資金を、追加の永久債という形で提供することも約束している。
追加資金は、ベトナムのホイアナ、ロシアのティグレ デ クリスタル、そしてマニラのウェストサイドシティ・リゾートワールドでの7億米ドル(約740億円)をかけたホテル及びカジノ開発を含むサンシティの統合型リゾートプロジェクト用資金として使用される予定。
チャウ氏は、「サンシティグループは統合型リゾート開発を高速で進めている。私は、サンシティのような高い成長を見せる企業には、拡大のための多額の資金が必要だということを完全に理解している。サンシティグループの最大株主、最大債権者そして会長として、確実にサンシティの拡大が続くよう喜んで自分のポケットマネーから資金を提供する。
私はサンシティを全面支援しており、サンシティが間もなく、アジアの統合型リゾートで最も意欲的なリーダーの一社になるということを確信している」と述べた。
サンシティは、その株主ローンを永久債へと換える決定を、「これはチャウ氏が当グループの返済能力に関して心配していないことを示していることから、当グループへの強い信頼の投入」であると説明した。
サンシティグループホールディングスは、サンシティの上場子会社で、統合型リゾートの運営・管理、およびマカオと中国本土での様々な不動産事業を監督する。
ジャンケット事業は、グループの非上場子会社が別で監督しており、チャウ氏は先月、これまでで初めてその財務情報を明かし、財務に関する一連のうわさへの対応の中でサンシティは「非常に安定した財務状態にある」と説明していた。