「with コロナ」新様式で460社展示会をインテックス大阪で開催

　宿泊や外食、観光、建設などの業界から約460社が出展する合同展示会が29日、大阪市住之江区の国際展示場「インテックス大阪」で開幕した。読売新聞などが伝えた。主催者によると、こうした大規模展示会の開催は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が5月に全面解除された後、全国で初めてとなる。

　コロナの影響で3月から展示会の延期や中止が相次いだため、早期再開に向けて大阪観光局が6月に独自の開催ガイドライン（指針）を策定。会場の換気や混雑の回避などコロナの感染リスクを抑える対策を盛り込み、基準を明確にしたことで、主催する日本能率協会（東京）などが運営可能と判断した。

　合同展示会は外食・観光業界が集まる「第12回関西ホテル・レストラン・ショー」を中心にインテックス大阪の全館を使って開催。約460社が約800のブースを設け、商談に臨んだ。会期は31日まで。

　入り口では、来場者の検温を実施し、館内の人数が常時、政府が上限とする5,000人以内に収まるように入退場者を数えるなどの対応に当たった。

　会場内はマスクの着用を義務化し、通路幅を従来の1.5倍の約3メートルに広げて密集を避ける対策も施した。