フィリピンの複合企業、ウデンナ・コーポレーションのゲーミングおよびホスピタリティ子会社、PHリゾーツ・グループ・ホールディングスが、まだセブの統合型リゾート「エメラルドベイ」の第1フェーズを2021年中に開業することを目指していると話す。
同社がその野心的なIRプロジェクトの先延ばしの可能性を警告したのはたった4週間前のことだった。20年第1四半期財務報告書の中に含まれていた経営分析は、2022年の開業の可能性がより高いことを示していた。
そして今、PHリゾート・グループはまだ2021年を目指していると話す。今週の年次株主総会後にフィリピン証券取引所に出したプレスリリースの中で、同グループは、「エメラルドベイの第1フェーズは2022年第2四半期までのオープンが予定されていた。しかし経営陣は2021年末までの早期開業を計画している」と述べた。
プレスリリースによると、第1フェーズにはマス、プレミアムマスそしてジャンケット向けゲーミングテーブル122台に加えてEGM(電子ゲーミング機)600台、そしてホテル客室270室が含まれており、ゲーミングとホテルの規模はその後2022年までに拡大される。
これ以前のプレスリリースでは、ホテル客室数を780室とヴィラ5棟へと増やし、ゲーミングテーブルとEGMをそれぞれ146台と729台に増設する第2フェーズの2026年開業を目指していた。
PHリゾーツ・グループのCOO.、ホセ・エンジェル・スエロ氏は「新型コロナによる苦難にも関わらず、我々はエメラルドベイ第1フェーズの完成に向けて一生懸命取り組んでいる。当社のチームは、継続して品質を犠牲にすることなく確実にプロジェクトコストを削減できるよう努力していく。目指すところは、エメラルドベイを手抜き無しで予定通りオープンさせることだ」と述べた。
PHリゾーツ・グループは最近、普通株で最大11億2,500万ペソ(約24億円)分を追加発行する予定であることを明かしており、調達資金はエメラルドベイ第1フェーズ完成のための資金の一部として使用される。