フィリピンのゲーミング規制機関、PAGCORが今週発表した数字によると、フィリピンのカジノが20年1-3月期に454億比ペソ(約977億円)のゲーミング粗収益を報告した。新型コロナウイルス感染症の影響で2019年の同四半期から13.6%の減少となる。
今回減益という結果になる前の3月15日、PAGCORはマニラの全ゲーミング営業の停止を命じており、その2日後にはその範囲を主島であるルソン島全域に拡大していた。
その結果、20年第1四半期の電子ゲーミング場を含む業界合計GGRは前年比12.8%減の524億比ペソとなった。
マニラのエンターテインメント・シティにあるIRは、前年比16%減の334.6億比ペソで、全国合計GGRの大部分に貢献し、PAGCORが運営するカジノのGGRは94.3億比ペソから76.1億比ペソに減少した。
クラークのカジノはこの傾向に逆行しており、ゲーミング粗収益は、前年比38.6%増の39億比ペソに上った。これはD’ハイツとフォーチュンゲートのオープンに後押しされたもので、クラーク・フリーポートおよび経済特区で営業するゲーミングテーブル数は179台から296台に、電子ゲーミング機台数は855台から1,763台に増加した。
POGOからの収益も34.9%増加し18.1億比ペソにのぼった。
フィリピン全土のゲーミング営業は、以前かなりの規模の休業に直面しており、修正された一般的なコミュニティ隔離(MGCQ)措置によって、たった4つの地方にのみ営業再開許可が出されている。マニラ首都圏では現在も一般的なコミュニティ隔離(GCQ)が続いている。