ラスベガス・サンズのシンガポールの統合型リゾート、マリーナベイ・サンズを運営するマリーナベイ・サンズ社は、当初2012年6月25日までとなっていた融資契約を変更し、2021年中までより大きな財務上の柔軟性を与えるための契約修正書を取引銀行と交わしたと話す。
DBS銀行が代理人となって合意された契約修正書は、同融資契約に様々な修正を加えており、その中には、2020年9月期四半期から2021年12月期四半期までのレバレッジおよびインタレスト・カバレッジ条項の権利放棄などが含まれる。また、33億米ドルをかけたMBSの拡張プロジェクトのための積算士(Quantity Surveyor)による建設費見積ち建設予定の提出期限も2021年6月30日まで延長している。
修正通知書の条件の下で、MBSには、連結調整後EBITDA負債倍率が4.25倍以下の場合、権利放棄期間中に限度額無しで配当金を支払うことが認められている。4.25倍を上回った場合には、その他の要件が満たされている限り各会計年度、最大5億シンガポールドルの配当金を支払うことが許可されている。
MBSは、貸主に対して先週金曜の2020年6月19日までに手数料を支払うことに合意した。
シンガポールにある2つの統合型リゾート、MBSとリゾートワールド・セントーサは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月7日から営業を停止していたが、先週金曜一部の小売および飲食店を再開していた。しかしながら、カジノ、ホテル及びその他アトラクションは現在も休業している。