フィリピンのゲーミング規制機関であるPAGCORは、先月営業再開への請願書を提出し、現在は全国のランドベースゲーミング営業を再開するのため、新型コロナウイルス対策で設置された省庁間タスクフォース(IATF)からの承認を待っていると話す。
Inside Asian Gamingは、新型コロナウイルスによる規制が、フィリピン首都圏で月曜、強化されたコミュニティ隔離(Enhanced Community Quarantine：ECQ)から、一般的なコミュニティ隔離(General Community Quarantine：GCQ)措置に引き下げられたことを受けて、PAGCORに対して、カジノおよび統合型リゾートの営業再開の許可がいつになるか関する具体的な見通しがあるのか質問し、同規制機関は、すでに事業者たちが従うと合意している提案中の安全ガイドラインのリストを含め、そのような要請をすでに行なっていると明かした。
ガイドラインには、建物内にいる間は常にマスクを着用すること、いつ何時も社会的距離確保を徹底的に順守すること、テーブルゲームとEGM(電子ゲーミング機)両方でのカジノ営業を5割以下に制限すること、そして立ったままでの賭けや、ゲーミングエリアをウロウロすることを禁止することなどが含まれている。
PAGCORは、マニラおよびその他地域が修正された一般的なコミュニティ隔離(Modified General Community Quarantine：MGCQ)へと引き下げられ次第、早ければGCQ措置が見直される可能性がある6月16日に、営業再開が許可されることを願っていると述べた。
PAGCORはIAGに対して以下のように述べた。「PAGCORの法的義務は、ゲーミング産業を運営および規制することであり、これを行う中で、我々は国造りの努力に役に立つ収益を生み出すことができる。現在、我々の2つ目の目的は、ウイルス拡散のリスクが無きに等しい状態で、基本的に収益創出を最大にすることだ。
5月1日、新型コロナ対策のIATFは、厳しい政府要件を満たし、保健省が規定する厳重な衛生療手順の実施を条件に、POGOの部分的再開のためのPAGCORの提案を承認した。オンラインゲーミングの性質を考えると、顧客との直接接触の必要はなく、故に、政府にとっては資金を稼ぐためのよりリスクの低い手段だ。
先月、PAGCORは同じ様に、提示されている全ての安全および衛生手順を実施する中でランドベースゲーミング営業の再開も許可するよう請願書を提出した。PAGCOR、そして統合型リゾート・カジノが準備した安全手順及びガイドラインは、非常に成功に作られており、現在営業している他のビジネスと比べても、さらに一層の安全性が保証されている。我々の提案への承認は、政府のIATFに委ねられている」
PAGCORは、ランドベースゲーミング営業の再開のための承認を求めることで、同規制機関が全国にいるゲーミング従業員に職の安全を提供できるよう願っていると付け加えた。
「我々の提案に対するIATFの決定、そしてPOGO事業者およびサービスプロバイダーの再開要件が完全に満たされるまでの間、PAGCORおよびライセンス保有者は、予想される再開に向けて施設と従業員を準備していく」と述べた。
