ラスベガスを抱える米ネバダ州のスティーブ・シソラック知事は22日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い3月から閉鎖しているカジノ産業について、6月4日からの営業再開を目指すと明らかにした。
シソラック氏は、カジノ産業の管理団体が26日に会合を開き、営業再開に向けた方策を協議すると説明。その結果を踏まえて再開の可否が決まる。
同州における4月の失業率は28.2%と前月比で4倍以上に跳ね上がり、全米で最悪の水準となっており、カジノ産業の早期再開を求める声が高まっていた。
4月の米雇用統計では、全米の非農業部門雇用者数は前月から2,050万人減と、第二次世界大戦後最大の落ち込みとなっている。特にレジャーや接客業が打撃を受けており、同分野の労働者は47%にあたる770万人の減少を示している。しかしながらこの雇用統計は4月のものであり、アメリカ労働省は過去9週間に失業保険を申請した人数はおよそ3,900万人にのぼっていることを明らかにした。これは同国での失業者数がおよそ4,000万人に達し、失業率もさらに上昇していることを示している。