サンシティグループ・ホールディングスは、用地使用のために2億米ドルを支払う株主承認を受けたことで、マニラのエンターテインメント・シティにあるウェストサイドシティ・リゾートワールドにホテル及びカジノを開発する契約の正式稼働に向けてまた一歩歩みを進めた。
しかしながら、支払いは保留のままで、サンシティグループはIAGに対して、まだ一部の条件が満たされていないと話した。
香港に上場するサンシティグループは1月、フィリピンの子会社、サントラスト・ホーム・ディベロッパーズが土地の頭金、2,000万米ドルをすでに支払い、残りの1億8,000万米ドルは3月末までに支払われる予定であることを発表した。
その支払期限が守られる可能性は低いようで、サンシティは、残りのいくつかの「前提条件」が満たされた10日後に残高を支払う予定であることを明かした。しかしながら、株主承認を得るという条件は、サンシティグループの支配株主であるアルヴィン・チャウ氏が今週書面によって承認したことですでに満たされている。
フィリピン証券取引所への報告書の中で、サントラストは、「サンシティグループ株主の承認は、共同開発契約とリース契約の下で予定されていた取引の前提条件の一つだ。
共同開発契約は、とりわけ、5つ星ホテルおよびカジノ開発の計画用地に関するリース契約の履行、計画用地使用のための計画用地支払金の支払い、計画用地で発生した費用および計画用地で行われた建設作業のために発生した費用の償還を規定している。
サンシティは10月、マニラのエンターテインメント・シティ地区に開発される4つ目の統合型リゾート、ウェストサイドシティ・リゾートワールドへの参加を含む多層的契約の詳細を発表した。ウェストサイドシティ・リゾートワールドは広大な土地に広がる数十億ドル規模のレジャー・エンターテイメントタウンシップで、フィリピンの建設大手、メガワールドコーポレーションとリゾートワールド・マニラの事業者で、ゲンティン香港とアライアンス・グローバル・グループの合弁会社であるトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループが31ヘクタールの土地に開発している。
サンシティによるホテル及びカジノ開発には7億米ドルの費用がかかる見込みで、土地の広さは約44,000㎡、建物の床面積は182,000㎡となっている。
このプロジェクトには、VIPとマスゲーミングの両方を合わせて400台のゲーミングテーブルと1,200台のスロットマシン、そして5つ星ホテルの客室400室と960台分の駐車場が含まれており、2022年第4四半期に開業予定。ウェストサイドシティ・リゾートワールドタウンシップにはまた、グランドシアター、複数のショッピングモール、そして2,000台の駐車スペースなどの施設も作られる予定。