投資顧問会社バーンスタインの予想によると、マカオのゲーミング事業者たちは、3月最初の8日間では前年比79%減となる約14億パタカ(約179億円)のゲーミング粗収益を計上した。
旅客数が2月末の5,000人から3月のスタート時に8,000人、週末にかけては1万1,000人になるなど、いくらかの改善が見られ、高いホールド率によってVIPセグメントで好調な結果となったにもかかわらず、今回の減少となった。
バーンスタインのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏が指摘したように、マカオのカジノはまだ厳しい入境制限と、特に現在も行われている個人訪問スキームと団体旅行ビザの一時停止によって苦しめられている。
「マカオへの旅客数は徐々に改善してはいるものの、まだ非常に低いままだ」と述べ、2019年の1日当たりの平均旅客数が10万8,000人であったことを引き合いに出した。
「我々は、3月に(ビザ発給と渡航で大幅な改善がないと仮定して)75%から80%減少する可能性があると予想しており、これは1日平均で1億6,500万から2億1,000万パタカ(21億円から27億円)になることを意味している。
ホールド率の不安定さもまた我々の予想に影響を与える可能性がある。VIPホールドが低く、取扱高が改善しなければ、GGRは簡単に80%を下回る可能性がある。我々が話を聞いた事業者たちは、現時点では回復のタイミングに関して一切はっきりしたことは見ていない」と述べた。