長崎県は6日の県議会予算決算委員会総括質疑で、県と佐世保市がハウステンボスへの誘致を目指すIR(カジノを含む統合型リゾート施設)について、2021年度中に区域認定された場合は、最速で25年度中の開業を想定していることを明らかにした。地元紙の長崎新聞が伝えた。
県の想定スケジュールは昨年12月に公開した実施方針案の通り。国のIR基本方針決定後、今年度内に県の実施方針を策定し公表。2020年4月から秋にかけて事業者の公募。審査委員会が1事業者を選定し、2021年1月4日から7月末までに事業者と共同で区域整備計画を国に申請する。認定を受けた場合、2025年4月から2026年3月に開業する予定。
県の試算では、IRの設備投資額は3,500億~4,600億円。年間の集客延べ人数は690万~930万人で、雇用創出効果は2万8千~3万6千人。九州圏内の経済波及効果は3,200億~4,200億円になると見込んでいる。県は既に実施されたRFC(コンセプト提案募集)で、カレント(香港)、オシドリインターナショナル(香港)、カジノオーストリア(オーストリア)の3社から提案を受けている。