フィリピンの不動産会社、ベルコープでは2019年、宝くじおよびKENOを運営する子会社のパシフィック・オンライン・システムズ・コーポレーションの苦戦と、シティー オブ ドリームス マニラからのゲーミングレベニューシェアの減少によって、連結収益が12%減の74.7億比ペソ(約158億円)、純収益は9%減の29.2億比ペソとなった。
ベルコープは、この結果の主な原因として収益が9.9億比ペソへと49%減少したパシフィック・オンラインを挙げた。パシフィック・オンラインはプレミアム・レジャーが51.1%を保有し、プレミアム・レジャーの78.8%をベルコープが保有している。パシフィック・オンラインが行う国家慈善宝くじ事務局 (PCSO)へのオンラインくじ設備のリース事業は、スモールタウン・ロッタリーからの競争の激化、そして19年第3四半期のPCSOの宝くじ及びKENO営業の一時営業停止によってマイナスの影響を受けた。
ベルコープのメルコリゾーツ&エンターテインメントとのレベニューシェア契約は7%減少し29.8億比ペソに減ったと同社は述べたものの、その差の多くが経費の16%削減によって埋め合わされた。
さらにプラスのポイントとして同社の不動産事業収益が35億比ペソへと11%増加したことがあった。この数字には、シティー オブ ドリームス マニラを構成する土地と建物のメルコリゾーツ&エンターテインメントへのリースによる26.7億比ペソが含まれており、2018年からは12%増加した。