カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で、東京地検特捜部は3日、中国企業側から200万円の送金やマカオ旅行の旅費など合わせて385万円相当の賄賂の提供を受けていたとして、衆院議員秋元司容疑者(48)=自民離党=を収賄罪で追起訴した。起訴済み分と合わせ、賄賂総額は約760万円になった。多数メディアが報じた。
収賄の罪で追起訴されたのは、当時IR担当副大臣だった衆議院議員の秋元司被告(48)。元政策秘書の豊嶋晃弘被告(41)も共犯として在宅のまま追起訴された。また中国企業「500.com」の元顧問である紺野昌彦被告(48)と、仲里勝憲被告(47)、日本法人の元取締役の鄭希被告(37)の3人も、贈賄の罪で追起訴された。
特捜部が新たに賄賂と認定したマカオのカジノでのチップ代及び、企業側が購入した高級ブランド品については「チップ代を負担してもらった認識はない。高級ブランド品は自分で購入するつもりだったが企業側が金を払ってしまった。別の機会に何らかのお返しをするつもりだったので賄賂に当たるとは全く思っていない」と説明しているという。
秋元議員は調べに対し、当初から一貫して、逮捕・起訴された内容を全面的に否認している。