フィリピン反マネーロンダリング評議会(AMLC)は、ゲーミング規制当局のPAGCORとの間で、マネーロンダリングやテロ資金供与リスクに関する協力促進を狙いにした基本合意に署名した。
今週署名式で正式に発表されたこの合意は、フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーターズ(POGO)業界、そしてインターネットベースのカジノおよびジャンケットの拡大に伴って生じる潜在的なリスクに対応するためのものとなる。
AMLCのベンジャミン・ディオクノ議長は、「お互いに共有する実用的な情報は、金融捜査を支える中で重要なものとなる。最新の国のリスク評価(ナショナル・リスク・アセスメント)は、非金融に指定されているビジネスや職業の間でセクター別マネーロンダリングの脅威が高いことを指摘しており、そこには非常に脆弱なカジノが含まれている。これは、特にPOGOの台頭によって、マネーロンダリング防止およびテロ資金供与対策の方針の厳格な実施および法の順守を求めており、調査実施の間、(カジノを含む)適用される人間の全面協力を促している」と述べた。
今回の基本合意によって、AMLCとPAGCORは、様々な調査、研究からの情報およびマネーロンダリングやテロ資金供与での新しい傾向に関する情報共有で協力することになる。
PAGCORはすでに、AMLCに、フィリピンの32のPAGCOR所有カジノによる資金洗浄防止法で定められたマネーロンダリング対策義務への法順守に関する情報を提供している。