フィリピンのゲーミング規制当局、PAGCORのアンドレア・ドミンゴ会長兼CEOは、PAGCORが自らの規制を強化する目的で他の法域のオンラインゲーミング事業を観察していると話すと語る。
ドミンゴ氏の発言は、近く行われるICEロンドンの主催者であるクラリオン・イベンツとのインタビューの中で語られたもので、会長は2日間のICE VOXカンファレンスの一部として基調講演を行う予定。
2020年2月4日から3日間開催される同イベントへのPAGCORの参加について聞かれたドミンゴ氏は、「ICEロンドンには多くのオフショアゲーミング企業が参加することを考えると、これはPAGCORがオフショアゲーミング商品を開発するにあたって役立つ。手続き的にもマーケット的にも。
(フィリピンのPOGO業界が)始まったのは2016年のことであり、PAGCORは、合理的な法律上の規制および手数料を打ち出すこと、新市場の適切かつ正確な監査および創出、そしてプレイヤー、ベットおよび投資家の保護によってさらなる改善に全力を注いでいる。PAGCORはまた、他の法域のオフショアゲーミングへの規制からも学んでおり、当てはまるものは適用していく」と述べた。
ドミンゴ氏はまた、フィリピンで拡大するPOGO産業から収入を得ることは、現在も同規制当局の重要な目標だと言い、「PAGCORはオフショアゲーミングを含むこの業界の発展全てに遅れを取らないようにしたい。というのも、これは政府および社会市民的プロジェクトのための収入を生み出す中で大きな助けとなるからだ。我々は、最も大きな収入を生み出す国営および国管理の企業の1つであること、そして政府と社会市民プロジェクトへの貢献者であること、それと同時にゲーミング営業が適切に規制されフェアプレイが保証・保護されており、一目置かれる規制機関であることに力を注いでいる」と述べた。
ドミンゴ氏は、先月行われたG2Eアジア@フィリピンでの講演でも同様の発言を行なっており、その中で会長は、政府が行うランドベースおよびオンライン事業者両方への新規ライセンス発行の一時停止措置は、PAGCORがその規制政策を完全に策定する時間的余裕を得るために2020年も継続することを明かした。