メルコ・インターナショナル・ディベロップメントは、マカオの統合型リゾート、スタジオシティが、VIPローリングチッププログラムを、これまでの予定よりも12カ月長い2021年1月15日まで継続することを発表した。
スタジオシティを所有・運営するスタジオシティ・インターナショナル・ホールディングスは昨年、2020年1月15日からスタジオシティでのVIPゲーミングサービスを停止する計画を発表した。同社は当時、その決定の理由を一切明かさなかったが、投資顧問会社、サンフォード C バーンスタインのアナリストは、メルコが、具体的にはシティー オブ ドリームスという、より適した施設にVIPテーブルを移動させることで各テーブルの収益性を高めようとしていると示唆していた。
代わりに、メルコ・インターナショナル・ディベロップメントは今週文書を出し、その中でスタジオシティ・インターナショナル・ホールディングスが、施設のゲーミング事業者であるメルコリゾーツ(マカオ)から、「30日前までの通知による終了を条件に」、スタジオシティでのVIPローリングチップ営業を2021年1月15日まで続けることを通知されたと明かした。
VIPプレイのサービス継続という決定は、同施設の直近の19年第3四半期の業績を考えると幾分驚きとして受け止められている。というのも同四半期、ローリングチップの取引高は前年比で45.6%の減少となる27.7億米ドル(約3,044億円)に落ち込み、ウィン率は昨年同期間の3.12%から2.71%へと大幅に低下していた。
メルコリゾーツはまた、政府が定めた2021年7月24日という完成期限を前に、時間と戦いながらスタジオシティ第2フェーズ開発を完了させようとしている。