アジアを拠点にする経営コンサル会社のプラチナム・エンターテインメントが、ベトナムのハロン湾にあるロイヤル ハロン ホテルのブティックカジノ「ロイヤルカジノ」のゲーミング事業独占運営会社に任命された。
アジアゲーミング業界のベテランで、どちらも直近ではシルバー・ヘリテージ・グループで働いていたポール・シモンズ氏とティム・グエン氏、そしてマイク・ウォーカー氏が昨年上旬に設立したプラチナム・エンターテインメントは、ロイヤルカジノの業務合理化と、同施設の未開発の可能性を最大限引き出すための戦略実施を任されることになる。
プラチナム・エンターテインメントのシモンズCEOは、Inside Asian Gamingに対して、「この施設は、ベトナムの有名なハロン湾という美しい場所にある素晴らしい施設ではあるものの、近年は残念ながら伸び悩んでいる。所有者(ロイヤル・インターナショナル・コーポレーション)から昨年末に連絡があり、手助けを依頼された。従って、我々の仕事は、アジア全土のゲーミング、特にベトナムでの長年の仕事経験で得た経験と知識を利用して、この将来が楽しみな施設の可能性を最大限引き出すことだ」と語った。
主にプレミアムマスを対象とした施設と言われるロイヤルカジノは、クアンニン省で2003年に開業した時、ベトナム初で唯一の認可カジノだった。そして現在はゲーミングテーブル18台とEGM(電子ゲーミング機)70台を提供する許可を受けている。
系列のロイヤル ハロン ホテルは、レストラン、2つのスイミングプール、スパ、ジムそしてカラオケバーなどの設備を持つ5つ星ホテル。
「このカジノは昨年は黒字であった一方で、施設がもつもの全てに関して、改善への大きな余地がある」とシモンズ氏は説明し、ユネスコ世界遺産に選ばれたそのロケーションを他の施設には提供できないアドバンテージとして挙げた。
「ゲーミング地としてベトナムには潜在力があることは誰もが認めていると思う。しかし、我々には、ハロン湾にあること、3つの国際空港(バンドン国際空港、ハイフォンのカットビ国際空港、ハノイのノイバイ国際空港)に近いこと、そして将来その魅力が増すのみの新興市場にいること、というアドバンテージがある」
とりわけ、シモンズ氏は、サンシティグループ、周大福そしてビナキャピタルがホイアンに共同で開発する40億米ドル(約4,400億円)の統合型リゾート、ホイアナの開業が数か月以内に迫っていることを別の前向きな要因として見ている。
同氏は、「ホイアナは我々にとって、問題というよりもチャンスだ。この国に人々を呼び込んでくれる。その人たちは、ここにいる間、ハロン湾などの現地の観光地のいくつかに出かけたいとなるだろう。ロイヤルでの我々の目標は、このエリアをさらに一層魅力的な提案にする選択肢を提供することだ」と述べた。