「IR疑惑」秋元議員、14日にも再逮捕

　IR参入を巡る贈収賄事件で、東京地検特捜部はすでに収賄容疑で逮捕している衆院議員の秋元司容疑者（48）を再逮捕する方針を固めた。13日までに主要メディアが報じている。

　2017年に贈賄側の中国企業本社を視察旅行した際、旅費について同社側が架空の領収書を発行した疑いがあることが分かった。東京地検特捜部は旅費は中国企業が丸抱えし、領収書は秋元議員の支払いを偽装するために発行されたとみている。

　特捜部は視察旅行費に相当する100万円超と、講演料名目で支払われた200万円を合わせた計300万円超の利益供与を賄賂と判断。勾留期限の14日にも秋元議員を収賄容疑で再逮捕する方針を固めた。

　関係者によると、秋元議員は2017年12月、中国・深圳の「500ドットコム」本社を訪れ、最高経営責任者（CEO）らと面会。同社関係者の案内でマカオのカジノ施設などにも足を運んだ。

　500ドットコムと秋元議員の関係を巡っては、17年8月に同社が那覇市で開いたシンポジウムで秋元議員が基調講演を行い、200万円を秋元議員の元政策秘書が設立した都内のコンサルタント会社に支払ったことが既に分かっている。
秋元議員がIR担当の内閣府副大臣と国土交通副大臣に就任することが判明して講演料が50万円から増額された経緯から、特捜部は講演料についても賄賂に当たると判断したもようだ。