サンシティグループは、マニラのウェストサイドシティ・リゾートワールド内に計画しているカジノおよびホテルの開発に先駆けて、フィリピンのサントラスト・ホーム・ディベロッパーズの過半数となる51%の株式取得を完了させている。
水曜にフィリピン証券取引所に提出された書類によると、サンシティの完全子会社であるフォーチュン・ノーブルは、2019年12月20日に、サントラストの発行済み株式の51%にあたる25.5億株を、一株当たり1.0比ペソで取得した。総額は25.5億比ペソ(約55億円)。
その書類にはまた、サンシティグループの過半数株を同様に保有するフェイム・セレクトの共同所有者であるサンシティグループのアルヴィン・チャウ会長とサン・インターナショナル・グループの鄭丁港(Cheng Ting Kong)会長が、取引の完了によってそれぞれサントラストの19.09%の株式の間接的な受益者となっていることも記載されている。
Inside Asian Gamingがすでに伝えた通り、サンシティによるサントラストへの投資の資金はチャウ氏か出ており、同社のウェストサイドシティのホテル・カジノ開発の収益は、サンシティグループの香港上場子会社の財務会計に連結されると見られている。
サンシティは10月、マニラのエンターテインメント・シティ地区に開発される4つ目の統合型リゾート、ウェストサイドシティ・リゾートワールドへの参加を含む多層的契約の詳細を発表した。ウェストサイドシティ・リゾートワールドは広大な土地に広がる数十億ドル規模のレジャー・エンターテイメントタウンシップで、フィリピンの建設大手、メガワールドコーポレーションとリゾートワールド・マニラの事業者で、ゲンティン香港とアライアンス・グローバル・グループの合弁会社であるトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループが31ヘクタールの土地に開発している。
契約の条件の下で、サンシティはサントラストの51%、メガワールドが43.5%、そしてオーロラ証券が残りの5.5%を取得することになる。
ウェストサイドとサントラストの間で続いて結ばれた共同開発契約では、ウェストサイドとリゾートワールド・マニラの運営会社であるトラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループが、ウェストサイドシティ・リゾートワールドにあるメインホテルとカジノのプロジェクト用地を開発のためにサントラストにリースする。
開発には7億米ドルの費用がかかる見込みで、土地の広さは約44,000㎡、建物の床面積は182,000㎡となる。
このハイエンドプロジェクトには、VIPとマスゲーミングの両方を合わせて400台のゲーミングテーブルと1,200台のスロットマシン、そして5つ星ホテルの客室400室と960台分の駐車場が含まれており、2022年第4四半期に開業予定。 ウェストサイドシティ・リゾートワールドタウンシップはまた、グランドシアター、複数のショッピングモール、そして2,000代の駐車スペースなどの追加施設も提供する。