309ヘクタールの土地に広がるD’ハイツ・リゾート&カジノはクラーク自由港区のカジノ及び観光開発のニューウェーブを率いている。
エドウィン D. メンドーザ氏は、D’ハイツ・リゾート&カジノの名前の由来を間髪入れずに話題にした。
D’ハイツの親会社で、韓国人所有のドングァン・クラーク・コーポレーションの取締役である同氏はこう説明する。「実際は言葉遊び。『ザ・ハイツ(丘の上)』みたいな。
Dとは、所有するドングァンのDです。ハイツとは、クラブハウスが海抜1,750フィート(約533mにあるので、ここにはクラークの最高地点があることを明確に示しながら、哲学的にさらなる高みを目指すという意味を込めている。
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そのため、ドングァン・ハイツは、非常に、非常に大きなものを目指していることを意味しており、今まさにそこに向かっていると思う」。
2017年7月12日に暫定カジノライセンスを付与され、それからほぼ2年後となる2019年7月3日にソフトオープンを迎えたD’ハイツは、サンバレーとしても知られており、クラークで台頭するカジノ事業者の中では現在最大規模となっている。その土地の一角はクラーク国際空港のすぐ西に面しており、309ヘクタールの広さを誇る。
2022年までの全面開業が予定されている5億米ドルのこの巨大開発は、すでにクラーク・サンバレーゴルフ&カントリークラブの18ホールのコース2つ、幼稚園から12歳までの生徒にシンガポールの教育水準を提供するシンガポールスクール、完成度合いが様々な5つのコンドミニアムタワー、そして今後数カ月で全面営業を開始すれば確実に世界レベルになるカジノを有している。
また、2つあるフィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーターズ(POGO)・ハブの1つの拠点にもなっており、青と白の住居用建物6棟と茶と白のオフィス用建物2棟の中規模の建物8棟が集まり、およそ6,000人の中国人社員がそこに入居している。
この野心的なD’ハイツ開発は、より長期的な視点から、350室を持つハイアットリージェンシー、そしてマス層の顧客向けにメインカジノビル内に3つ星のブティックホテルの、さらなる2つのホテル建設が含まれており、加えてさらに7棟のコンドミニアムが建てられ合計12棟に。そしてメンドーザ氏によると香港ディズニーランドまたはシンガポールのリゾートワールド・セントーサにあるユニバ ーサルスタジオのようなテーマパークが少なくとも1つ作られる予定だという。
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同氏は「すでに世界的な事業者と協議している」と話す。「我々が協議している企業が求めているのは30ヘクタールだけである。それは土地のたった10分の1なので、現在交渉段階に入っている。それがこの施設内にできた際には、我々だけでなくクラーク地域全体がそこから利益を得ることを願っている。
それまではこの施設はかなり地味なままで、メインホテルやカジノビルの外観からは華々しいというよりもむしろ基本の機能だけを備えているという雰囲気がにじみ出ている。しかし、一歩足を踏み入れると、話は全く変わってくる。
4階分に広がるD’ハイツのカジノは、エンターテインメント・シテ ィ最高峰のカジノフロアで見られるものと同じくらいモダンかつ魅力的であり、それは決して偶然などではない。
我々はエンターテインメント・シティの施設と肩を並べる位置に立てるよう努力している。というのも、当社はクラークで最大のライセンス保有者、現時点で最大のカジノ。そして将来的には恐らくエンターテインメント・シティに匹敵するサイズのさらに大きなカジノを開発する予定である」とメンドーザ氏は説明する。
単にまだそこまで到達していないだけで、D’ハイツはそれでも4つのゲーミングエリア全体で合計スロットマシン566台、ゲーミングテーブル104台を持つ大規模施設だ。
すでに全面営業が迫っているのがメインゲーミングフロアで、アリストクラートやサイエンティフィック・ゲームズの最新マシンを多数設置し、加えておしゃれな新ポーカールーム、そしてすぐ近くの中二階にはプレミアムマス用スペースを設置している。D’ハイツではLower Groundと呼ばれている下の階がVIPゲーミングで、巨大なメインのVIPゲーミングフロアのすぐ外には専用の車寄せがあり、その裏には数多くのプライベートゲーミングルームが用意されている。
2020年始めにオープンする3階は、カジノの新ジャンケットエリアになる予定で、メンドーザ氏はそのテナントにはアジア最大のジ ャンケット事業者の1社が含まれると断言している。テーブル26台と5つのプライベートゲーミングルームを持つジャンケットフロアではまた、プロキシー・ベッティングもプレイできる。
全てが完成し営業を開始すれば、経営陣は、直接およびジャンケット経由のVIPゲーミングが少なくともGGRの30%を占めると予想しており、過半数株主であるドングァン・コンストラクションのデ ータベースにすでに存在する顧客が大部分を占めると見られている。ドングァン・コンストラクションは韓国で5つのレジャーおよびライフスタイルリゾート(ゴルフコース付き)、そして日本で2つのリゾ ートを運営している。