投資顧問会社のサンフォード C バーンスタインが、マカオのコンセッション保有者の19年第4四半期予想を下方修正し、四半期GGRは前年比7%のマイナス成長になると予想している。
アナリストたちは以前、第4四半期収益の5%のマイナス成長を予想しており、VIPのGGRは前年比17%減、マスは5%増という予想を出していた。しかしながら、19年第3四半期にVIPセグメントが「事前予想よりも悪い」結果となり、予想の21%を超える24%の減少となったことで、アナリストのヴィタリー・ウマンスキー氏、ユーニス・リー氏そしてケルシー・ヂゥー氏は、VIPが26%に近い幅で減少すると予想を下方修正した。
バーンスタインは、マスマーケットセグメントの予想を上方修正し、19年第4四半期のマスGGRが前年比で9%増加すると予想しているにもかかわらず、5%の収益減を予想している。
また、19年第3四半期との比較においては、一般的に第4四半期に改善が見られるという点を反映しており、マカオ全体のGGRは前四半期比では5%のプラス成長が予想されている。マカオ政府は最近、第3四半期にマカオのカジノ事業者が710億マカオ・パタカ(約9,572億円)のGGRを生み出したことを明かしており、マスマーケットバカラからの収益が今回初めてVIPバカラに追いついた。
バーンスタインは、マカオの19年第4四半期GGRは735億マカオ・パタカ(約9,909億円)あたりになると予想している。
金曜のリサーチレポートの中で、アナリストは「第4四半期に前四半期比のGGRがマイナスとなったのは過去10年間で2014年のたった1度しかない(VIPとマスの両方で前四半期-8%)。過去10年間のその他の年の前四半期比の伸び率は+14%(2015年)から+16%(2010年)の間となっており、2010年以降の平均は6%を超えている」