新規のホテル客室供給が全く無いことが2020年、マカオの加速するマス市場にブレーキをかける可能性が高く、アナリストたちは同セグメントの成長物語が大きく鈍化すると予想している。
しかし、ギャラクシー・エンターテインメント・グループとSJMホールディングスは2020年後半と2021年前半に新規のホテル客室をオープンさせる準備をしているため、2社の株式にとっては、この減速が年末に向けて良いニュースを意味するかもしれない。
モルガン・スタンレーのプラビーン・チャードハリ氏、ギャレス・レオン氏そしてトーマス・アレン氏によると、マスマーケットの成長は2019年平均の10%から19年第3四半期にはおよそ14%に加速し、サンズ・チャイナ、ウィン・リゾーツ、メルコリゾーツそしてSJMの全社がプレミアムマスビジネスの改善を報告している。しかしながら、「ホテル客室供給数の増加が限定的で、宿泊客数がマイナス成長」であるために、それが19年第4四半期、そして2020年にもかかる可能性は低い。
アナリストたちは月曜に発表した調査レポートの中で以下のように述べた。「MGMチャイナがコタイプロジェクトをオープンさせた2019年2月以来、新規の客室供給はほとんどなく、ホリデイインと半島側にあるウィンは一部客室を改装のために閉鎖している。ホテル客室数の増加は2018年半ばの5.4%から2019年9月は-0.5%へと鈍化している。SJMのグランド・リスボア・パレスとギャラクシーの第3フェーズのオープンの遅れによって、客室増加率はゼロ近くに留まっており、故にマカオの宿泊訪問客数に影響を与えている」