サイパンのカジノ事業者、インペリアル・パシフィック・インターナショナル(IPI)が1月に大陪審の前で証言を行うよう召喚されており、同社の全ての所有者、幹部または従業員とラルフ・トーレス知事との間の全てのやり取りを提出するよう命じられている。
IPIの記録保管人が受け取った召喚状は、FBI捜査官による先週のトーレス知事の事務所やIPIに関係する様々な事務所への一連の強制捜査に続くもので、当局は、通信、ラジオまたはテレビによる詐欺行為、企てや共謀、資金洗浄そして外国人からの献金または寄付金の証拠を探していると伝えられている。
サイパン・トリビューン紙によると、大陪審は特に2013年9月1日またはそれ以降のトーレス知事による政治キャンペーンへの現金取引または寄付金のあらゆる可能性、そしてIPIによる現金預け入れまたは決済などIPIやトーレス一家が関わる土地リースまたは購入契約に関連するあらゆる記録を調べることを狙いにしている。
召喚状は記録保管人に対して、「インペリアル・パシフィック・インターナショナル、(中略)そして北マリアナ諸島自治連邦区(CNMI)知事のトーレス氏の間で交わされたあらゆるEメール、テキストメッセージ、手紙、通知またはあらゆる形式の書面による通信」を提供するよう求めている。
トーレス知事の事務所は木曜、弁護文を発表し以下のように述べた。知事は「進行中の捜査に協力してきた。常にこの事務所の信頼と責任を維持しており、いずれこの捜査がさらなる一切の懸念に関して知事が潔白であることを証明してくれると信じている。この問題での知事の汚名をそそぐプロセスには時間がかかるが、尊重されるべきプロセスである。これは重要なプロセスであり、事実が提供され、住民の不安がやがて軽減されることが不可欠だ。トーレス知事はこれまで同様、CNMIの人々のために働いていく。誠実性を持って、そして人々の発展に向かって。このプロセスが最終的に知事の汚名をそそぐ方向へと進んでいく中で、知事は住民の継続的な理解と忍耐を求めている」