アフィン・ファン・キャピタルのメモによると、国内のマス市場が低迷し、VIPの不確実性が続いたことで、シンガポールのカジノ市場は、2020年も引き続き厳しい状況になるようである。
この評価は、リゾーツワールド・セントーサの運営会社であるゲンティン・シンガポールの2019年最初の9カ月間における売上高が前年比9.3%減、税引後利益が前年比14%減の5億2,900万シンガポールドル(約424億4,780万円)となり、「比較的低い数値」であったとした投資銀行の説明に従っている。
ゲンティン・シンガポールの特定のトピックについて、アフィン・ファン・キャピタルのアナリストは、4月に施行されたゲーミング税の50%増加の影響は別として、マス市場のゲーミング粗収益が前年比で10%減の3億3,400万シンガポールドル(2億4,500万米ドル)であったと推定される中、マス市場の勝率を前四半期の最高値3.7%から2.6%に正規化することでより大きな懸念が明らかとなったと述べた。
「第2四半期での高い勝率は、ゲンティン・シンガポールの収益性の低さを隠すのに役立ったと考えている」と、メモには記載されている。
しかし、より広い観点から見た時、アフィン・ファン・キャピタルは、RWSとそのシンガポールのライバルであるマリーナベイ・サンズの両方を短期的に助長させる見通しはまず立っていないと述べた。
「シンガポールのゲーミング市場の見通しは、地元のマス市場の低迷とVIP分野の不確実性により、引き続き厳しいものになると思われる」とも述べた。
「地元および地域の両方で厳しい経済状況が続く中、全体的なゲーミング量は、マスおよびVIP分野の両方で低いままである可能性が高いと思われる」。