豪クラウンリゾーツは、旗艦施設であるクラウン・メルボルンカジノに隣接するワン・クイーンズブリッジプロジェクトに不動産開発会社のスキャベログループ(Schiavello Group)が持つ50%の株式買収を完了させたことで、4つ目のホテルタワーを開発するという夢の実現に向けて歩みをすすめた。
8,000万豪ドル(約59億8,960万円)をかけた今回の買収によって、クラウンはクラウン・メルボルンの反対側に位置するワン・クイーンズブリッジ開発用地の100%を所有することになる。同社は元々、17.5億豪ドルの費用をかけてホテルと住居用アパートの両方で構成されるオーストラリアで最も高いタワーの建設を計画していたが、前パートナーたちが今年に入ってプロジェクト資金の確保に失敗して以来ずっと、プロジェクトの今後が疑問視されてきた。
今回の買収には事前に開発された資産、知的財産そしてプロジェクト設計の全てが含まれており、クラウンはクラウン・メルボルンの4つ目のホテルタワー開発を希望している。
買収を初めて提案した8月の声明の中でクラウンは、「この購入はビクトリア州とサウスバンクのアート・エンターテインメント地区へのクラウンの継続的な投資を示している。ワン・クイーンズブリッジ用地には4つ目のクラウンホテルを建設するスペースがあり、これはビクトリア州に、さらなる雇用やトレーニングの機会を含めた非常に大きな経済および観光上の利益をもたらすだろう」と述べていた。