フィリピンの電子ゲーミング店サービスプロバイダーのフィルウェブ・コーポレーションが、eビンゴ店の追加による後押しを受けて19年第3四半期に損失が大幅に縮小したことを報告し、近い将来の黒字転換を期待していると話す。
2019年9月30日までの3か月間のフィルウェブの収益は、1.49億比ペソ(約3.13億円)へと48%増加し、損失は18年第3四半期の2,500万比ペソから今回は450万比ペソにまで減少した。調整後EBITDAはプラスとなり1,900万比ペソに増加した。
同社は、収益の伸びは、フィルウェブが直接所有するまたは、3月にパルマリーの企業グループとの間で交わした共同事業提携契約(Joint Cooperation Agreement)の下で運営する73店の電子ゲーミング店の好調な業績から生み出されたと述べた。
フィルウェブのグレゴリオ・アラネタ3世会長は、「eビンゴはフィルウェブにとってうれしいサプライズとなっている。現在、当社はeゲーム店およびeカジノソフトウェアサービスからの収益の他に、eビンゴ店と全国に配置された1,000台以上のeビンゴマシンのネットワークからの収益源を持っている。この新たな収益源を持つことで、我々は次の一年のための成長の原動力を倍にした」と述べた。
フィルウェブは、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が、同社の元大株主であるロベルト・オンピン氏に狙いを定め、PAGCOR公認の電子ゲーミングカフェにギャンブルサービスを提供するためのライセンスの更新を拒否した2016年に閉鎖を余儀なくされた後、現在も回復途中にある。
そのライセンスは、オンピン氏が53.75%の全保有株式を売却した後の2017年8月に復活したが、その後の2年間フィルウェブは73店のゲーミング店のみを運営しており、2016年の初めに同社が運営していた268店からはほど遠い数字となっている。
それにも関わらず、デニス・バルデス社長は、業績改善は「株主に高い配当金を支払い、株価の大幅上昇も生み出すことのできていた頃の以前の収益性レベルにフィルウェブを戻すという我々のコミットメントに関して、順調であることを示している」と述べた。