2019年、フィリピンで報告されたカジノ関連拉致事件の被害者になった人の数が急増しており、最初の9カ月間で2018年1年間に報告された拉致の数の倍以上にのぼっている。
この数字は、フィリピン国家警察が先週、拉致防止グループ(AKG)のために開催したサミット、「拉致のないフィリピンに向けた戦略的パートナーシップおよび協力(Strategic Partnership and Collaboration Towards a Kidnap-Free Philippines)」の中で明かされた。
フィリピンのインクワイアラー紙によると、サミットでは、2019年すでにカジノ関連の拉致被害者が35人にのぼっているというデータが明かされ、これは昨年の17人から106%の増加を示している。被害者の内訳は、中国人27人、マレーシア人3人、韓国人2人そしてアメリカ、オーストラリア、ベトナムからそれぞれ1人ずつだった。
立証された事件の合計数は昨年の16件に対して2019年は31件に達している。
それに応じて、警察部隊はカジノ近くでの警備を拡大させており、中国大陸からの40人を含む44人をすでに逮捕した。警察が発表した数字によると、2018年一年を通じて同様の違反で逮捕された中国人はたった17人だった。
また、拉致事件が報告された際により迅速に対応できるよう、比国家警察の拉致防止グループがパラニャーケとパサイにあるカジノおよびオフショア・ゲーミングハブの近くにサテライトオフィスを設置したことも明かされた。