アジア・パイオニア・エンターテイメントのヴィッキー・チャン氏がIAGに対して、マカオゲーミング業界での体験、そして最近、期待の新星の1人に選ばれたことについて語ってくれた。
ヴィッキー・チャン氏は、2019G2Eアジアアワードで「業界のベスト期待の新星」の5人の1人に選ばれた唯一の女性だ。この事実がすでに、彼女がマカオゲーミング業界で際立った存在であることを物語っている。
アジア・パイオニア・エンターテイメント(APE)の法人営業部副部長である彼女は、2017年のAPEの新規株式公開に携わり、それ以来約2年間、会社の成長の中心で活躍している。IAGはチャン氏に詳しい話を伺った。
オスカー・ギハーロ: 生い立ちについて少し教えていただけますか?
ヴィッキー・チャン: マカオで育ち、マカオ科技大学で学びました。短い旅行を除いて、ほとんどの時間をマカオで過ごしました。1980年代後半、母は洋服仕立会社のマネージャーを務めていましたが、私と弟を生んだ後はキャリアを諦めて数年間専業主婦になることを決めました。あの時代は私たち両方にとって最も素晴らしい幼少期の思い出です。私が12歳の時に両親は、家族でアメリカに移住して、両親の兄弟がいる場所の近くに住む決心をしました。その1年後に私たちは事情があってマカオに戻りました。
OG: ゲーミング業界で働き始めたきっかけは?
VC: マーケティング学部を卒業した後、友人の何人かがゲーミング業界のメーカーに就職しました。それが製造・販売業界を知ったきっかけです。当時、ハーマン・ウ氏(APEのCEO兼執行役員)が営業職を募集していたので、挑戦してみました。素晴らしい経験になりました。
OG: この業界で一番楽しい事は?
VC: 人です。みんなとても素敵でプロ意識の高い方ばかりです。質問をすればいつでも快く答えてくれます。ゼロから学ぶチャンスをたくさん与えてもらいました。マーケットに関する質問、例えば「 売り込み電話をかけるのか、もしくは直接カジノに出向くのか?」ということが知りたいときなど、みなさんがマーケットとはどういうものかを丁寧に説明してくれました。業界のプロの方々は皆優しく、快く役立つアドバイスをして下さいます。会社や顧客の問題解決、そして適した製品を適した会社に提供することを楽しいと感じています。仕事から多くのことを学んできましたが、まだ終わりではありません。この業界では新製品や新技術に関して常に学ばなければなりません。それがこの仕事の最も面白い部分です。
OG: ヴィッキー・チャンさんの普段の一日を教えてください。
VC: 可能であれば常に朝のミーティングから一日を始めるようにしています。その後はオフィスに戻るようにして、提案、企画、予想のなどの作業を行い、経営会議に出たりします。 仕事の後は、子供と一緒に家にいるのが好きです。まだ1歳半ですので、娘と遊ぶのが一番楽しい時間です。仕事の後は疲れますが、家に帰って彼女と遊ぶのが最高のストレス解消方法です。
OG: 仕事以外の時間は何をするのが好きですか?
VC: 旅行が大好きです。特に家族を持つ前はそうでした。以前は年に6回くらい旅行していました。でも今は家庭を持ちましたので、娘の才能を感じたり、家族と過ごしたりする方が好きです。家族は年を重ねていきますので、みんなとの時間が大切です。
OG: 2019年のG2Eアジアで業界のベスト期待の新星の1人に選ばれました。どんなお気持ちでしたか?
VC: とても驚きました。周りにはプロの方々がたくさんいらっしゃるので受賞者の一人になれるなんて思ってもいませんでした。そのカテゴリーでは唯一の女性でしたのでとても誇りに思いました。あと、審査員の皆様に感謝を伝えなければなりません。その中には以前お会いしたときに、売上を上げる方法、製品をもっと売る方法について私がアドバイスを求めた大先輩方がいらっしゃいました。
OG: マカオ住民として、ここ15年から20年であなたが気が付いた最大の変化は何ですか?
VC: マカオは本当に大きく変化しました。本当の意味で世界水準になりました。以前はマカオの人たちはそれほど国際的な考えを持っていませんでした。でも今は多くの人が英語を話すことができ、世界中に旅行にでかけるようになりました。一方で、混雑がひどく交通手段はめちゃくちゃです。交通に関して言えば昔のマカオの方
がよかったですね。