オーストラリアのスロットマシン開発会社、エインズワース・ゲーム・テクノロジー(AGT)の新CEOでありノボマティック元幹部のローレンス・レビー氏は、19年度に大幅な減収減益となったことを受けて、製品開発を再評価するための見直し作業を開始したと話す。
今週エインズワースは、アジア太平洋全域での業績不振が主な理由で、収益が12%減の2億3,430万豪ドル(約167億2,350万円)、税引後利益が66%減の1,090万豪ドルになったことを報告した。
レビー氏は、「19年度の業績は比較的不調であるものの、AGTには改善した業績を届ける能力がある。我々はやる気あるプロのスタッフ、業界での高い評価、そして当社のマーケット全てで確立された拠点を持っている。現在、長期的な成長を後押してくれる革新的かつ成功を生み出す新製品の開発に向けて研究開発を再評価しその分野への投資に焦点を当てるための見直し作業を開始している。ゲーミングテクノロジーと新製品開発への投資にさらなる焦点を当てることで、国内の業績は次第に改善し国外での成功は継続すると予想している」と述べた。
エインズワースのオーストラリア事業は19年度、市場での競争とユニット販売台数の55%の減少によって、収益は43%減の3,610万豪ドルに落ち込んだ。同様に、オーストラリア、北アメリカそしてラテンアメリカを除く世界の他の地域では、大株主であるノボマティックからの貢献が前年よりも減少したこと、そしてアジアとニュージーランドで厳しい状況となったことによって35%の減収となった。
北アメリカは19年度最も好調な業績を見せた地域で、収益は8%増の1.14億豪ドル、利益は16%増の7,100万ドルにのぼった。