オーストラリアの首都にあるカジノ・キャンベラを所有・運営するアクイス・エンターテインメントが、2019年6月30日までの6か月間に260万豪ドル(約1億8,482万円)の損失を報告した。これは昨年同期間から損失が18.4%拡大したことを示している。
この損失の背景には減収と営業費用の増加の組み合わせがあり、収益が前年比2.7%減のおよそ1,200万豪ドルに減少したのに対して経費は1,450万豪ドルに増加した。
アクイスは、カジノでのスロットマシン営業を禁止する法律の修正を含むカジノ・キャンベラの3.3億豪ドルをかけた再開発の提案をめぐって、現在もACT政府との長引く交渉を前に進められないでいる。現時点では、首都のポーカーマシンはライセンスのあるクラブでのみ許可されている。
しかしながら、500台のスロットマシンを稼働させるというアクイスの当初の計画は12月に却下され、今のところ同社はスロットマシン200台、EGM60台という政府の提案を拒絶している。
19年前期の業績を発表する中で、アクイスは、マーケティング活動に焦点を当て、費用管理を実施すること、そして「再開発オプションと関連する法の状況に関して継続してACT政府と連携していくこと」で不採算施設改善の戦略を進めていると述べた。
同社は、2019年度前半にEBITDAが557,242豪ドルへと176.2%も減少したにもかかわらず、1年間ではプラスのEBITDAとキャッシュフローを予想しているとも付け加えた。